福島リッチホテル26日閉店 福島市のJR福島駅東口に開業44年、老朽化で

26日に閉店する福島リッチホテル東口駅前

 福島市のJR福島駅東口駅前に立地する福島リッチホテル東口駅前は26日で閉店する。建物の老朽化が要因。ホテルを運営する春好観光(京都市)が15日、取材に明らかにした。

 同ホテルは1980(昭和55)年に前身の福島ワシントンホテルとして開業した。リッチホテルチェーンの商標権を取得し、2000(平成12)年に福島リッチホテルに名称変更した。9階建てで客室数は164室。福島駅から徒歩数分の好立地で、旅行者やビジネスマンに利用されてきた。

 建物を建てた当時の耐震基準では現行の建築法の基準を満たしていないことが判明。改築・改装などを検討したが、開業から44年を迎えた設備の老朽化なども踏まえて閉店を決めた。3月から建物の解体工事に着手する。

 福島駅東口の中心市街地では、中合福島店などの跡地に複合ビルを建設する再開発事業が進んでいる。ただ、資材高騰などの影響で当初の計画の変更を余儀なくされ、着工が見通せない状況となっている。

 一方、福島リッチホテル周辺では、ホテルルートインGrand福島駅前(客室数約300)の建設工事が進められており、12月の開業を予定している。

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