日常にもっと乳製品を 訪日客向けに外国語POPも 雪印メグミルク

雪印メグミルクは今春夏、食材を手軽にチーズ味に変化させるソース「torochi」の新商品や、マスカルポーネを楽しむデザートなど独自性の高い商品を投入。ヨーグルトを使ったドレッシングなどのレシピ提案も一層強化し、時間帯問わず牛乳乳製品の日常的な喫食につなげる。

齋藤雅文マーケティング部長はコロナ禍後の変化として「店頭や自治体共同イベントなど、消費者にアプローチできるようになった。スーパーやコンビニ、ホテルでは訪日外国人客からの需要が高く、店頭での訴求活動に取り組む」と語る(1月26日の新商品発表会)。

上期は専用機器「骨ウェーブ」による骨の健康度チェック体験イベントや、野菜ソムリエプロの緒方湊さんとコラボしたメニュー提案、外国人観光客の訪問・滞在エリアを中心に外国語表記の店頭POP設置などを行う。

新商品では、とろりとしたソース状のチーズが特長の「torochi芳醇ゴーダ入り」(3月1日、100g、税別320円)を発売。既存の「同モッツァレラチーズ入り」に比べ塩味やコクが強く物性が柔らかい点が特長。2品体制で売場での認知拡大を目指す。

「雪印北海道100 マスカルポーネドルチェ バニラソース」(雪印メグミルク)

「雪印北海道100 マスカルポーネドルチェ バニラソース」「同アールグレイソース」(3月1日、100g、税別295円)はクリーミーなマスカルポーネに付属のソースを混ぜてスプーンで味わう新感覚のチーズデザートとしてご褒美需要に応える。1枚25gの分厚さで加熱後も具材の上にとどまる点が特長の「meltoro」シリーズは「レンジ調理でビストロ気分」を前面に伝えるパッケージに刷新した。

新たに立ち上げた植物性ブランド「Plant Label」では、えんどう豆を使用した「ナチュレ恵 megumi」(3月26日関東、4月9日中部・関西先行)、食物繊維入り「恵 megumi ガセリ菌SP株 植物生まれ」(3月26日全国)を投入。いずれもガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株を配合し、低糖質・低カロリー・コレステロールゼロ。「今までのヨーグルトとは別の味がする。店頭での試食やサンプリングなどに力を入れたい」とする。

同社は、穀物商社のAgrocorp社(本社・シンガポール共和国)とともに、植物性食品加工用原料を製造・販売するAgro Snow Pte Ltd(同)を23年6月に設立。26年に同社のマレーシア工場を稼働開始予定で、日本国内をはじめ植物性の高品質素材をグローバルに展開する方針。

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