[15日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは15日、2024年のSTOXX欧州600種株価指数の目標を前回の500から510に引き上げた。経済活動の改善、政策金利低下の可能性、魅力的なバリュエーションを根拠に挙げた。
欧州中央銀行(ECB)を含む世界の中央銀行間で利下げの可能性が検討される中、最近の経済指標では、ユーロ圏製造業活動鈍化の減速と消費者物価の減速が示されている。
ゴールドマンのストラテジストらはノートで「欧州全域で労働市場が逼迫していることから、今年の賃上げ率はインフレ率より高くなるとわれわれはみている。一方、家計は実質所得の伸びと金利低下の恩恵を受けると予想している」と分析した。
ゴールドマンは、エネルギー価格下落と潤沢なガス供給がエネルギー輸入地域である欧州に恩恵をもたらすとの見方を示した。
STOXX欧州600種は昨年10月に底を打ってから13%上昇。今年に入り約2%上がっている。