宇都宮市の名物「ギョーザ」 美味しさの秘密は水道水!? 宇都宮市上下水道局が調査

 宇都宮市の名物といえば「ギョーザ」ですが、市の上下水道局はギョーザの美味しさの秘密について水道水の水質に着目し実験を行っています。

 宇都宮市は1985年、厚生労働省の「水道水のおいしい都市」の調査で全国の32都市のひとつに選ばれています。

 宇都宮市上下水道局は、この美味しい水で作ったギョーザの皮に着目しました。おいしい水の要件の一つには「硬度」と呼ばれるミネラルの含有量があり、マグネシウムとカルシウムが適度に含まれると「まろやかで飲みやすい」と言われています。

 宇都宮市の水道水は硬度が低い軟水です。

 実験は宇都宮大学の指導のもと行われたもので、宇都宮市の水道水と硬水、そしてミネラルが含まれていない超軟水の3種類を使ってパンを作り、食感を調べる機械にかけやわらかさを比較しました。

 硬水で作ると硬いフランスパンのようなさっくりとした食感に、超軟水で作るとやわらかでもっちりとした食感に、宇都宮市の水道水ではほどよいやわらかさのしっとりとした食感になりました。

 また、宇都宮餃子会の鈴木章弘事務局長が見守るなか行われたギョーザの皮の実験では、宇都宮市の水道を使った皮は生の状態だと最も形が作りやすく茹でると最も食べやすく、焼くと最ももっちりしているという結果が出ました。

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