「苦しくて、もがいています」横浜FCの大卒ルーキー橋本丈がぶち当たったプロの壁。不屈の精神で這い上がる姿を期待したい

「難しいなって感じです。正直、けっこう、苦しんでいます」

横浜FCの橋本丈はそう答えた。プロの世界で新たな一歩を踏み出した注目の大卒ルーキーは、目の前の壁にぶち当たっている。

神奈川県出身の22歳。関東学院大で4年次の昨年9月、横浜FC内定が決まった。クラブは「チームの状況において効果的なプレーを選択でき、キックの質が高くクロス、FKからチャンスを作ることができる。複数のポジションでプレーできる選手」と紹介する。

即戦力として期待されるレフティは、自慢の左足のキックは評価されている部分があり、「自信にはなっている」が、シーズン開幕を控える現時点では、まだ自分の実力を出し切れていない。

「スピード感には、ある程度、徐々に慣れてきました。でも、大学と横浜FCでは攻撃と守備とでやることがほぼ、全然違うので。当たり前の部分は当たり前にやらなければいけないけど、戦術的な部分で、ちょっと苦しんでいるところはあります」

運動量も課題だ。「自分に足りなかったところなので、今はもう訓練だと思って取り組んでいます」。

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プロの舞台で描いていたイメージにギャップを感じているのか。橋本は「厳しい世界だとは思っていましたけど、思っていたより厳しくて、苦しくて、もがいています」と正直に打ち明ける。

今はまだ、雌伏の時だ。「(開幕戦の)メンバーに入らなかったら、別メニューをやってもらうようにコンディショニングコーチに話しをしました」という。

まずは十分なスタミナをつけ、同時に戦術面でアジャストできるようにする。不屈の精神で這い上がる姿を楽しみに待ちたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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