暗雲漂うバイエルン、会長は現体制を信頼 「最後の最後まで自分たちを信じている」

立て直しを期待しているハイナー会長[写真:Getty Images]

バイエルンのヘルベルト・ハイナー会長がチーム状況を語っている。ドイツ『tz』が伝えた。

10日に行われたレバークーゼンとのブンデスリーガ首位攻防戦、14日に行われたラツィオとのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグをどちらも落としてしまったバイエルン。リーグ12連覇とCL準々決勝進出に暗雲が垂れ込む。

ローマからミュンヘンと戻り、取材に対応したハイナー会長は今シーズンの無冠の可能性について「全く考えていない」とコメント。まだまだ十分巻き返すことができると自信をのぞかせた。

「我々にはまだCLでチャンスが残っている。ラツィオに0-1で敗れた後でも、まだ可能性はある。3週間後の2ndレグでは逆転し、準々決勝に進む。アリアンツ・アレーナに満員のファンがいるからきっとできるはずだ。ブンデスリーガはまだ13試合残っている。我々は諦めない。FCバイエルンはいつだって最後の最後まで自分たちを信じている」

一方、契約が2025年6月までとなっているトゥヘル監督の立ち場も揺らいでいるが、ハイナー会長は現指揮官への信頼も口にしている。

「トーマス・トゥヘルと彼のコーチングチームは細心の注意を払いながら、献身的に取り組んでいる。そしてチームは今シーズン、何ができるかをすでに示している」

「確かに、現時点では結果が足りない。今、我々はピッチ上で状況を好転させるための最初の火花を必要としている。我々は全員で一丸となってこれに取り組んでいるし、必ず実現できると確信している」

また、選手たちのクオリティにも疑問は持っていない様子。復調に向けた気持ちを見せてくれていると主張した。

「チームの個々の質の高さはよく知られたところだ。どの選手も自分がどれだけのレベルにあるかを十分証明している。私も現時点で我々が気軽さやセルフイメージを欠いているとは思う。しかし、試合後の夕食や帰国の飛行機の中で選手たちと話したところ、できるだけ早く成功への道に戻りたいという気持ちははっきりしている」

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