県やJA、商工・観光関係団体でつくる「県さくらんぼ&フルーツPR協議会」(会長・平山雅之副知事)の総会が15日、山形市のホテルメトロポリタン山形で開かれ、2025年の本県でのサクランボ栽培150周年に向けた取り組みを確認した。24年度は各種プレイベントや、収穫作業に参加する県民運動などを展開し、本番へと機運を盛り上げる。
24年度は6月6日の「さくらんぼの日」に県内外へPRする催しを開くほか、果物を使った料理作りのイベントを複数回開催する。人手が必要なサクランボの収穫作業への参加を促すキャンペーンを行い、企業や団体に副業許可などへの理解を求める。剪定(せんてい)枝を活用した製品や記念グッズを作り、栽培の歴史を伝える書籍を刊行する。
新品種「やまがた紅王」などの認知度アップに向け、インフルエンサーが交流サイト(SNS)で紹介する機会を設け、メディアでサクランボ狩りと他の観光資源を組み合わせた誘客素材を発信する。民間事業者などにはタイアップ企画を呼びかけていく。
25年度は、全国の果樹産地とも連携したイベントを7月に開催予定。総会で県担当者は「県全体で盛り上げるために協力をお願いしたい」と述べた。