松山英樹が今季9度目の… 97位→1位にランクアップした“Hole-Outs”とは

7番でチップインバーディ! 今季9度目の“Hole-Outs”を記録(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 初日(15日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

今年で10度目の出場となる松山英樹は、5バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「69」で回り、2アンダー15位で今季3試合目のシグネチャーイベント(昇格大会)初日を終えた。

開幕前の火曜には「ショットもアプローチもパターも、良い所と悪い所の差がかけ離れすぎて、スコアにつなげられないのが最近の傾向」と話していたが、この日は特に30yd以内のアプローチが光った。

ツアー屈指のアプローチ巧者(撮影/田辺安啓(JJ))

ボギーなしの2アンダーで回った前半で、パーオンに成功したのは4ホール。グリーン外からのアプローチから粘り強くパーを拾った。2番は花道から30yd弱、4番(パー3)、5番は10ydからのアプローチを寄せてパーセーブ。7番はフェアウェイからの2打目をグリーン手前に外したが、10yd強からチップインで2個目のバーディを奪った。

PGAツアーによると、前週「WMフェニックスオープン」までの5試合で松山が決めた「Hole-Outs」(グリーン外からホールに入れたショット)は8度で、今週を前に今季1位に立っていた。早くも今季9度目となり、26試合の出場で13度(97位)だった2022-23年シーズンを上回るペースで記録している。

初日は粘り強くプレー。2アンダーの15位で終えた(撮影/田辺安啓(JJ))

今季のスタッツを見ても、30yd以内のショットのスコア貢献度を示す「ストローク・ゲインド・アラウンド・ザ・グリーン」はツアー全体7位。試行錯誤が続く中、ショートゲームが生命線の一つになっている。

2連続バーディから入った後半は、12番のダブルボギー、13番のボギーと続けてスコアを落としたが、最終18番はフェアウェイからの2打目を2m弱につけてバーディフィニッシュ。18番グリーンを囲むギャラリーから、歓声を浴びて初日を終えた。

2日目は5打差を追いかける(撮影/田辺安啓(JJ))

今大会は過去9度の出場で優勝こそないものの、トップ10には3度入っている。5打差で首位を追いかける2日目、好調な小技も生かしてさらなる好スコアにつなげたい。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/谷口愛純)

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