ブレーブス ケルニックをプラトーンではなくレギュラーで起用へ

米メディア「ジ・アスレチック」のデービッド・オブライエン記者によると、ブレーブスのアレックス・アンソポロス編成本部長はマリナーズからトレードで獲得したジャレッド・ケルニックをプラトーン要員ではなく、完全なレギュラーの左翼手として起用することを考えているようだ。ケルニックはメジャー通算で右腕に対して25本塁打、OPS.696を記録している一方、左腕に対しては7本塁打、OPS.566と苦戦。しかし、ブレーブスはレギュラーとして常時出場させることで元トップ・プロスペクトの才能が開花することを期待しているとみられる。

ブレーブスは今オフ、エディ・ロサリオの契約オプションを破棄。左翼のレギュラー格として昨季142試合に出場し、21本塁打、74打点を記録したロサリオと袂を分かち、新たな正左翼手としてマリナーズからケルニックを迎え入れた。現在24歳のケルニックは2018年ドラフト全体6位指名でメッツに入団し、トップ・プロスペクトとして大きな期待を背負ったが、メジャー3年間で打率.204、OPS.656と苦戦中。昨季ブレイクの兆しを見せたとはいえ、ブレーブスにとっては大きな賭けと言える。

とはいえ、ブレーブスはメジャー有数の強力打線を誇るチームであり、下位を打つケルニックがそれほど活躍できなかったとしても、得点力が大幅にダウンすることはないだろう。周りに強打者を揃えていることが、ケルニックを常時出場させるための余裕を生み出していると言っても過言ではない。マイナー通算打率.295、OPS.908を誇り、昨年のオープン戦でも19試合で打率.353、4本塁打、OPS1.095の活躍を見せたケルニックが才能を開花させれば、ブレーブス打線はさらに強化される。

ケルニックはメジャー3年目の昨季、自己最多の105試合に出場して打率.253、11本塁打、49打点、13盗塁、OPS.746を記録。4月には24試合で打率.310、7本塁打、OPS1.003をマークするなど、好スタートを切ったが、徐々に失速し、7月にはクーラーボックスを蹴り飛ばして左足を骨折するという失態も演じた。ただし、メジャー最初の2年間で全く打てなかった左腕に対し、打率.259、4本塁打、OPS.774を記録。対右腕(打率.251、7本塁打、OPS.738)と同水準の数字になっており、今季のレギュラー定着に向けて明るい材料と言えそうだ。

The post ブレーブス ケルニックをプラトーンではなくレギュラーで起用へ first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.