大規模広域防災拠点めぐり 五條市自治連合会が県議会に要望書提出

山下知事が事業の見直しを発表した大規模広域防災拠点をめぐり、地元五條市の自治連合会が当初の計画通りの整備を求め県議会に要望書を提出しました。

五條市の大規模広域防災拠点をめぐっては、当初2000メートル級の滑走路の整備などが計画されていましたが山下知事が事業の見直しを発表。

1月、ヘリポートのほか25ヘクタール以上を使って大規模な太陽光発電施設・メガソーラーを設置する方針が示されました。

これを受け15日、地元・阪合部など自治会の代表らが県議会の岩田議長に当初の計画通りの整備を求める要望書を提出しました。

要望書では「メガソーラーは全国的に災害や環境などのトラブルが発生している」とし、「地元住民としては到底受け入れられない」としています。

阪合部地区自治連合会会長 大汐孝さん

「(山下知事の発表を聞いたときは)耳疑うというか詐欺にあったそんな気持ちでした。メガソーラーをあそこにつくってほしくない、つくらせない。」

これを受け、岩田議長は個人的な意見としたうえで「知事は地元に入って経緯を聞いてから判断するべき」で、「議会は地元の思いに応えられるよう議論を深めていきたい」と話しました。

大規模広域防災拠点をめぐっては、県議会の総合防災対策特別委員会から山下知事に丁寧な説明を求める提言が提出されています。

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