王毅氏、ミュンヘン安保会議参加へ 平等で秩序ある世界の多極化提唱

王毅氏、ミュンヘン安保会議参加へ 平等で秩序ある世界の多極化提唱

中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京2月16日】中国外交部の報道官は15日、中国の王毅(おう・き)共産党中央政治局委員・外交部長の第60回ミュンヘン安全保障会議(MSC)参加とスペイン、フランス訪問について問われ、次のように答えた。

 ミュンヘン安全保障会議は世界に重要な影響を与える国際的戦略・安全保障政策の年度フォーラムであり、中国は何度もハイレベルの代表を派遣している。目下、世界の大変局が急速に進化し、世界は新たな激動変革期に入っており、会議に参加する王毅氏は、人類運命共同体の構築と平等で秩序ある世界の多極化提唱について、中国の主張を説明するだろう。

 スペインは欧州連合(EU)の重要な国で、中国の全面的戦略パートナーだ。今回の訪問は中国の旧暦竜年(辰年)の年始と中国スペイン関係の新たな50年のスタートに当たっており、中国の外交部長としては6年近くぶりのスペイン訪問である。双方とも大いに重視しており、スペイン側は周到で友好的な手配を行った。中国は今回の訪問を通じて両国指導者のコンセンサスを一段と実行に移し、国交樹立50周年の友好的雰囲気を継続させ、相互信頼を固め、友情を増進し、協力を拡大し、中国スペインの全面的戦略パートナーシップに新たな中身を添えることを希望している。

 中仏は同じく国連安保理常任理事国と独立自主を貫く大国だ。今年は中仏国交樹立60周年に当たる。先ごろ、習近平(しゅう・きんぺい)国家主席とマクロン大統領が祝電を交換するとともにビデオメッセージを発表し、双方が共に努力して、次の60年に向けた中仏の全面的戦略パートナーシップを一層強固で活力あるものに築くことを強調した。王毅氏の今回の訪仏は中仏間の今年初めての重要な訪問である。王毅氏はフランス側と2国間会見を行うとともに、ボネ大統領外交顧問と新たな中仏戦略対話を行うだろう。中国は仏側とともに、戦略的コミュニケーションを一段と深め、政治的相互信頼を固め、実務協力と人的・文化交流を拡大し、多国間議題での意思疎通・協働を強化し、共同で中国EU関係の長期的安定をリードするとともに、世界の平和、安定と発展・進歩に積極的に貢献することを期待している。

© 新華社