備中倉敷学 175回「神社の『いろは』」(2024年1月11日開催)~ 神道と倉敷の歴史について学びました

私は倉敷生まれ、倉敷育ちです。
私にとっての神社は、お祭り・神楽・初詣など、季節に応じた楽しいイベントが催される場所であり、また歴史と神聖さを感じられる厳(おごそ)かな場所で、子どもの頃から神社は生活に根差していました。

ただ、近すぎるのか、神社の成り立ちなどについては、ほとんど知りません。

そのため、2024年1月11日に開催された第175回備中倉敷学で、「神社の『いろは』」という演題のもと、鶴崎神社(つるさきじんじゃ)宮司 太田浩司(おおた ひろし)氏から神社の時代変遷をメインに、数字で見る神社に関し学びました。

「備中倉敷学」とは

「備中倉敷学」は、観龍寺住職の村田隆禅(むらた りゅうぜん)氏を中心に、倉敷の重要伝統的建造物群保存地区周辺の関係者により、地域の歴史・文化などを学ぶ会を目指して発足しました。

コロナ禍中は休止していましたが、2023年9月より再開し、毎月第2木曜日午後2時から講演会を開催しています。

事前申し込みは不要で、無料で参加できます。

第2木曜日ではないときもありますので、事前に公式ホームページを確認してくださいね。

第175回備中倉敷学に参加しました

備中倉敷学は、美観地区の中にある「倉敷公民館」で開催されます。

1969年(昭和44年)に建てられた建物は、美観地区の景観に合わせられておりとても美しいです。観光客のかたも写真撮影のために足を止めています。

会場は2階の大ホールです。受付で記帳をして開演を待ちます。

講師は鶴崎神社の宮司「太田浩司氏」

講師の太田浩司氏は「鶴崎神社」の宮司です。

鶴崎神社は都窪郡早島町にあり、1350年(南北朝時代)に創建された、由緒ある神社です。

講演の概要は以下のとおり。

  • 倉敷都窪の神社
  • 祭場と社殿の発生
  • 神社の歴史
  • 現在の神社と神職

普段「神社」という組織を深く考える機会は少ないですが、現在に至るまでの神社の歴史や位置付けを詳しく解説してくれました。

講演内で特に印象に残ったお話を1つ紹介します。

神社の組織について

神社の組織について知っていますか?

氏子(うじこ)と総代(そうだい)がいることしか知りませんでしたが、さらにずっと組織がつながり「神社本庁」がトップにいることを初めて知りました。

  • 祀(まつ)りごとの際には、政府機関とも連携をとる神社本庁の下に、全国の神社がつながっていること
  • 地域の小さな神社から聞こえてくる声をボトムアップし、神社本庁から文部科学省と連携し統計をとり、活動推進のために役立てていること

「氏子さんが小さな声に耳を傾けてくださるのは、神様だけではなく神社本庁との二本柱で支えているからなのかしら」と思いました。

おわりに

今回の講演に参加して、神社がより身近に感じました。

これからは、ちょっと違った目線で神社仏閣散策を楽しめそうです。地域の歴史に目を向けて、ゆっくり散策する時間を取りたいです。

備中倉敷学は毎月第2木曜日の午後2時から、倉敷公民館で開催されています。

誰でも貴重な講和を聴ける機会だと私も思います。ぜひ参加してみてください。

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