ロブ・マンフレッド・コミッショナー 任期満了の2029年で退任へ

日本時間2月16日、MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーがメディアの取材に応じ、2029年1月をもって満了する現在の任期が「最後になる」ことを明言した。「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアー記者などが報じている。米メディア「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者によると、マンフレッド・コミッショナーは「一生のうちに楽しめることは限られている」とコメント。「オーナーたちにはこれが私の最後の任期になることをオープンにしてきた」と語ったようだ。

現在65歳のマンフレッド氏は、勇退したバド・シーリグ氏の後任として2014年からMLB機構のコミッショナーを務めている。この10年間、マンフレッド・コミッショナーに対するファンからの評判は決して芳しくなかったが、各球団のオーナーからは常に支持されてきた。

マンフレッド・コミッショナーの在任期間中には、試合をペースアップさせるためのルール変更(ピッチクロックの導入など)、ポストシーズン出場枠の拡大、アストロズの不正なサイン盗み問題、新型コロナウイルスのパンデミックによるシーズン短縮(2020年)、労使交渉の決裂によるロックアウト(2021~22年)、アスレチックスのラスベガス移転計画など、様々な出来事があった。ファンから不評を買う場面も多かったが、2023年7月、マンフレッド氏はオーナーたちによって全会一致で承認され、さらに5年の任期を得ることになった。

マンフレッド・コミッショナーには、まだ多くの課題が残されている。アスレチックスの移転問題は進行中であり、ダイヤモンド・スポーツ・グループの破産による放映権問題にも対処していかなければならない。また、退任するまでにエクスパンション(球団拡張)を行い、現行の30チームから32チームに増やすことにも意欲を示している。そして、MLB機構は今後5年間で、マンフレッド氏の後任を見つけるためのプロセスを進めていくことになる。

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