韓国アイドルグループの新年のあいさつが中国のネット民を怒らせる―香港メディア

15日、香港メディア・香港01は、韓国の男性アイドルグループENHYPEN(エンハイプン)が旧正月のあいさつ動画を配信したところ中国のネット上で「炎上」したと報じた。

2024年2月15日、香港メディア・香港01は、韓国の男性アイドルグループENHYPEN(エンハイプン)が旧正月のあいさつ動画を配信したところ中国のネット上で「炎上」したと報じた。

記事は、旧正月の大晦日に当たった9日にENHYPENの公式YouTubeアカウントが、韓服に身を包んだメンバー7人がファンに向けて新年の到来を祝う動画を掲載したと紹介。動画のタイトルが「2024 Seollal Greetings from ENHYPEN」で、他の新年を祝う画像やメッセージでも韓国語の新年を意味する「ソルラル」という言葉が用いられていたことから、中国のネットユーザーの怒りを買ったと伝えた。

そして、中国では近ごろ旧正月(春節)を「中国人の新年」と強く主張する傾向があり、中国政府系メディアも辰年の「龍」の英訳を「dragon」ではなく音訳の「loong」にするよう宣伝している説明。ENHYPENの「ソルラル」は民族主義が高揚する中国人の逆鱗に触れた形となり、中国のネットユーザーからは「韓国人は本当にパクリが好きだな。旧暦の新年を韓国の新年にしている」「何年か前まではソルラルなんて言ってなかったじゃないか」「国はENHYPENを封殺せよ」といったコメントが殺到したと紹介している。

一方で中国のENHYPENファンからは「わが国では(今年から)春節の大晦日が祝日じゃなくなったし、中秋節も韓国より休みが少ない。もう韓国人にあげたらいい」という反論が聞かれたほか、韓国のネット上では「ボイコットしたければすればいい」「韓国のグループが韓国の新年を祝うのに、何の問題があるのか」「今からENHYPENを応援することにした」など、中国での反応を理解不能とし、反発するコメントが寄せられていると伝えた。

記事は、韓国のアイドルグループの旧正月メッセージをめぐっては「”Chinese New Year”ではなく“Lunar New Year”(陰暦の新年)と表現した」として中国のネット上で「炎上」するなど、これまでにもたびたびトラブルが発生してきたと紹介。一方で、韓国のアイドルグループに所属する台湾人メンバーが「Happy Chinese Year」と発言して韓国のネット上でたたかれるという逆のケースも起きているとした。(翻訳・編集/川尻)

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