球宴3度のメリフィールド 近日中に移籍先を決定か 米記者報道

MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者によると、ブルージェイズからFAとなっている35歳のベテラン、ウィット・メリフィールドの決断の日が迫っているようだ。モロシ記者は「メリフィールドをめぐる市場はここ数日間で動き始めている。程度の差はあるが、5チームが興味を示しているようだ。関係者は今週末までに契約が決まると話している」とリポート。盗塁王3度、最多安打2度、オールスター・ゲーム選出3度の実績を誇るベテランの移籍先がまもなく決定しそうだ。

メリフィールドは2016年5月に27歳でメジャーデビューした遅咲きの選手である。ロイヤルズの正二塁手として活躍し、2017~18年と2021年に盗塁王のタイトルを獲得。2018年は192安打、翌2019年には自己最多の206安打をマークし、2年連続でリーグ最多安打を記録した。2022年途中にブルージェイズへトレードされ、昨季は145試合に出場して打率.272、11本塁打、67打点、26盗塁、OPS.700を記録。2年ぶり3度目のオールスター・ゲーム選出を果たしたが、シーズン終了後に年俸1800万ドルの相互オプションが行使されず、FAとなった。

メリフィールドは昨季、二塁手として84試合(うちスタメン67試合)に出場したほか、左翼手として81試合(同66試合)、右翼手として6試合(同4試合)に出場。本職は二塁だが、外野手としての出場も多く、メジャー8年間で未経験のポジションは捕手と遊撃だけである。ただし、守備力には衰えが見られるようになっており、2021年に二塁で自己ベストの守備防御点+14をマークしたものの、翌2022年は-5、昨季も-4に終わった。

メリフィールドは二塁手としてプレーすることにプライドを持っており、昨年12月には「長いあいだ言ってきたけれど、僕にとってベストのポジションは二塁だ。毎日二塁手としてプレーできるなら、守備ではだれにも負けないと思う」と語っている。しかし、その一方で「現在の球界では多くのポジションを守れることに価値があることも理解している」とコメント。ユーティリティ・プレーヤーとしての獲得を狙っているチームもあるとみられるが、二塁手としてプレーすることにこだわるのか、それとも他の役割も受け入れるのか、ベテランの決断が注目される。

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