米エヌビディア、決算発表後に株価大変動か オプション市場が織り込み

Saqib Iqbal Ahmed

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米株式オプション市場は、半導体大手エヌビディアの株価が21日の四半期決算発表後に極めて大きく動くと想定している。時価総額が14日にアルファベットを抜いて米企業として第3位に浮上したエヌビディアの株価が大幅に振れれば、株式市場全体に影響を及ぼしそうだ。

オプション分析を手掛けるORATSのデータに基づくと、市場が織り込むエヌビディア株の決算発表後の変動率は上下いずれかの方向に11%程度。ORATSの創業者、マット・アンバーソン氏の話では、これはエヌビディアの決算発表前の値動きの織り込みとしては過去3年では最大で、この期間における決算発表後の実際の平均的な変動率の6.7%を大きく上回っている。

エヌビディアは株価が年初来で約50%上昇。時価総額は1兆8000億ドルで、11%は約2000億ドルに相当する。これは時価総額とすればS&P総合500種構成企業の約9割を上回り、半導体大手インテルよりも大きい。

LSEGのデータによると、エヌビディアの四半期決算は1株利益が4.56ドル、売上高は前年同期の60億5000万ドルから203億7800万ドルに増えると予想されている。

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