「手応えはある」王者として臨む神戸の吉田孝行監督、川崎Fとの戦いに意気込み「みんなでタイトルを獲って喜びたい」

川崎F戦へ意気込みを語る吉田孝行監督[写真:©超ワールドサッカー]

ヴィッセル神戸の吉田孝行監督が、FUJIFILM SUPER CUP 2024の川崎フロンターレ戦へ意気込みを語った。

2024シーズンの明治安田Jリーグの開幕を23日に控えた中、シーズン開幕を告げるFUJIFILM SUPER CUP 2024が17日に開催される。

2023シーズンのJ1王者である神戸と、天皇杯王者である川崎Fが国立競技場で激突。シーズン最初のタイトルを懸けた戦いが行われる。

神戸にとっては2度目のスーパーカップ。リーグ王者としては初の参加となる中、吉田監督は前日会見に出席。意気込みを語った。

「2024シーズンがいよいよ公式戦がスタートということで、良いスタートダッシュを切るためにも、明日の試合は大事になると思います」

「神戸からもたくさんのサポーターが来てくれると思いますし、しっかりと勝って終われればと思っています」

すでに今シーズンはプレシーズンマッチでインテル・マイアミと国立競技場で対戦。PK戦の末に勝利を収めている。2度目の国立での試合となる中、大勢のファンが駆けつけることが予想されているが「攻守にアグレッシブなサッカーというのを今シーズンもお見せできればと思っています」と、昨シーズンと変わらないサッカーを見せたいとした。

新戦力も補強した中、キャンプも終えて現在の状態は「手応えはありますし、日々のトレーニングから、チーム全員が意識高く取り組んでくれているので、明日が楽しみです」とコメント。「川崎フロンターレさんもかなり実力のある強いチームですし、そういう相手を倒すことで自分たちの自信にもなりますし、みんなで勝ってタイトルを獲って喜びたいと思います」と、勝利することを誓った。

川崎FはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24のラウンド16で山東泰山(中国)と対戦。印象について「ベースとは昨年とは変わらないです」と吉田監督は語ったが「個々の能力が高く、ショートパス、あるいは背後へのウイングのスピードを生かした攻撃は特徴的だと思います。よりチームとしての強さを感じます」と警戒心を強めた。

明日のメンバーについて、インテル・マイアミ戦はメンバー外だったFW武藤嘉紀については「コメントは控えさせていただく」とした吉田監督。その他のメンバーについては「うちの選手も良い選手が多いですし、誰を選ぶかは自分としては良い悩みです。しっかりとトレーニングマッチ、日々のトレーニングを見て、最終的な18人を決めました」と、勝利できる18名を選んだという。

新戦力の活躍も期待される今シーズン。「沖縄キャンプから戦術トレーニングをスタートして、そこから実戦形式を行いました。最初の試合から戦術理解が高く、新しく入った選手も理解が早く、去年からいる選手も自分たちのやり方を上手く伝えてくれて、スムーズにキャンプに入れて、ここまで順調に来ていると思います」と、吉田監督はフィットしていると手応えを感じている様子。また、「新しい選手が来ることによって、まずチーム内の競争心、意識が1人1人高くなって、みんな試合に出たいと思ってやっているので、日々のトレーニングの強度だったり、激しさも出せているかなと。新しい選手が良い影響を与えてくれていると思います」と、既存の選手にとっても良い刺激になっていると語った。

また「戦術的なところに対しては、個々の能力、特徴を新加入の選手がそれぞれ出して貰えば良いですし、今までなかった武器というのも、新しい選手が入ることによって、バリエーションが増えたと感じています」と語り、リーグ連覇、それ以上のタイトルを目指す中で、新加入選手も良い影響を与えているとした。

© 株式会社シーソーゲーム