今やSNSを通じて、いつでも・どこでも・誰とでも、連絡が取れるようになりましたね。便利に感じる一方で、トラブルに発展する恐れがあるのも事実。今回は、思わずゾッと背筋が凍る、筆者の知人A子の体験談をどうぞ。
何度か転職し、今の職場で落ち着いた女性
私は、30代の会社員。
これまで、お局上司やパワハラ上司など、とにかく仕事での人間関係運がありませんでした。
そのため3回ほど転職を重ね、ようやく素敵な同僚たちに恵まれた職場に就職。
今の仕事である飲食業にもやりがいを感じており、充実した毎日を送れていたのですが......。
前の職場の同僚から連絡がきた
あるときSNSに見知らぬアイコンから1通のDMが。
「A子ちゃん久しぶり」
「前同じ職場だったB美です」
「たまたま見つけて、懐かしくて連絡しちゃいました」
どうやら、以前の職場の同僚だった人のよう。
しかし、転職を繰り返していた私は、<そんな人いたっけ>状態。
正直、誰だかあまり思い出せませんでした。
それでも、覚えていないというのは相手に失礼だと思い、話を合わせることに。
「お久しぶりです!」
「連絡ありがとうございます」
すると、B美からすぐに返信が。
「覚えてくれていて嬉しい」
「あの時は大変だったね」
「力になれなくてごめんね」
辛いときも私を心配してくれている人はいたんだ、と何だか優しさが染みた私。
それから毎日何通か、連絡を取り合う仲になりました。
何だか雲行きが怪しくなってきて……
しかし、だんだんB美に違和感を覚えるように。
B美「あの上司セクハラ酷かったよね」
私「そんな人いたっけ?」
B美「あ~間違えちゃった」
同じようなやり取りが何度もあったのです。
そのうち、私の個人情報まで尋ねられるように。
「そういえば今どこに住んでいるの?」
「そろそろ彼氏はできた?」
「周りに良い人いるんじゃない?」
だんだん気味悪くなってきた私は、返信しないまま放置することに。
すると、2日後まさかのホラー展開が待っていたのです!
同僚だと思っていたDM相手はまさかの……?
いつも通り、職場の飲食店で働いていた私。
すると声をかけてきたのは、最近常連さんになっていた中年男性。
オーダーかと思い男性のもとへ行くと、背筋が凍る一言を......。
「なんで最近B美に返信くれないの?」
思わず顔が引きつる私に、ニヤニヤする男性客。
「彼氏はまだいないんだっけ」
「俺はA子ちゃんが気になってるんだけどなあ」
なんと、男性客が元同僚に成りすまし、私にDMをしていたのです!
さすがに怖くなった私はすぐに職場の上司に相談。
上司から厳しく注意されたようで、男性客は出禁になりました。
その後B美から、怒り狂ったDMが。
「俺を不審者扱いするなんてひどい」
「そんな女性だとは思っていなかった!」
上司に相談して、無視を決め込むことに。
すると諦めたのか、それ以降男性客は姿を見せなくなりました。
オバケよりなによりも、人間が一番怖い、と思った出来事でした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい