鳥取城北相撲部から宮城野部屋へ入門 松井奏凪人選手 下から下から押していくスタイル、幕下付け出しでデビューへ 天照鵬・伯桜鵬の後輩

元横綱・白鵬の宮城野親方のもと、大相撲での活躍に期待がかかります。鳥取城北高校相撲部出身の松井奏凪人(かなと)選手が宮城野部屋に入門することになり、16日、母校での会見で意気込みを語りました。
会見には同じ鳥取城北出身の間垣親方と天照鵬、伯桜鵬も出席し後輩にエールを送りました。

16日朝、鳥取城北高校にやって来たのは元横綱・白鵬の宮城野親方ら。行われたのは、松井奏凪人選手の宮城野部屋への入門会見です。

宮城野部屋に入門 松井奏凪人 選手
「この度、宮城野部屋へ入門させていただくことになりました松井奏凪人です。城北高校で4年間学んできたウソのない稽古に精進し、これから頑張っていきますので応援よろしくお願いいたします」

元横綱・白鵬の宮城野親方のほか、同じ鳥取城北出身の元・石浦の間垣親方、天照鵬、伯桜鵬の3人も同席しました。

松井選手は福岡県出身の19歳。
高校3年の時には全国高校相撲選手権の団体で優勝、個人で準優勝を飾るなどしました。そして、去年3月に高校を卒業した後も母校の道場で稽古を続けていました。

松井選手は身長170センチ、体重120キロと大相撲では決して大きい方ではありません。この点、同じく小柄ながらもスピードを生かした相撲で活躍した間垣親方は松井選手をこう評価しました。

宮城野部屋 間垣親方(元石浦)
「近年大型化している大相撲で、松井君の下から下から押していくスタイルの相撲というのは、力士にとっては嫌な相撲だと思います」

そして、松井選手が1年の時、3年で主将だった天照鵬と、1つ年上の伯桜鵬は後輩の入門を歓迎しました。

宮城野部屋 天照鵬
「一ライバルとして仲間としてお互い助け合って、切磋琢磨していきたいと思います」

宮城野部屋 伯桜鵬
「松井の入門をきっかけに自分もイチからゼロから気を引き締めて、鳥取城北高校の出身力士で鳥取県の皆さんに恩返しができるような結果を残したいと思います」

ところで、会見では少し緊張気味だった松井選手。これを見て伯桜鵬が…。

宮城野部屋 伯桜鵬
「普段は本当に面白くてふざけて明るい性格なので、きょうの松井はすべてウソだと思います」

こう解説し、会場の笑いを誘いました。

松井選手は去年10月の国体青年の部で個人戦ベスト8に入った実績があり、3月の春場所では、幕下付け出しでデビューします。

宮城野親方
「序の口からという選択肢もあったと思いますけど、本人は幕下からやっていけるという自信があるからこそ付け出しを選んで入門されていると思うので、ぜひとも期待して欲しいと思います」

松井奏凪人 選手
「いつか先輩を追い越せるように必死にくらいついて頑張っていきます。デビュー場所をケガなくしっかり勝ち越すことを目標にして頑張っていきたいです」

大相撲で活躍する先輩たちの背中を追って、松井選手の挑戦が始まります。

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