大坂なおみ、状態上向きも元女王対決で競り負け準々決勝敗退[カタール・トータルエナジー・オープン]

大坂なおみ、接戦の末に敗れツアー4強入りならず

現地2月15日、女子テニスの「カタール・トータルエナジー・オープン」(カタール・ドーハ/WTA1000)シングルス準々決勝が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク747位)はカロリーナ・プリシコワ(チェコ/同59位)と対戦。接戦の末に6-7(6)、6-7(5)のストレートで敗れ、ベスト4入りとはならなかった。

昨年7月に第1子となる娘を出産した26歳の大坂は、今季開幕戦となった「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/WTA500)で約1年3ヵ月ぶりにツアー復帰。「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)、「ムバダラ・アブダビ・オープン」(アラブ首長国連邦・アブダビ/WTA500)では初戦敗退となっていた。

6年ぶりの出場となった今大会では、初戦で全豪オープン時に敗れているキャロライン・ガルシア(フランス/同21位)を7-5、6-4で下して約1年11ヵ月ぶりにトップ50から勝利。連敗をストップさせると、2回戦でペトラ・マルティッチ(クロアチア/同67位)を6-3、7-6(9)で、3回戦ではレシア・ツレンコ(ウクライナ/同37位)が棄権し不戦勝でベスト8入りを果たしていた。

準々決勝では、元世界ランク1位で過去2勝4敗のプリシコワと対戦。復帰大会の2回戦で敗れている相手で、元女王対決となった。試合は、序盤から大坂が持ち前のパワフルなショットで相手を押し込み、第2ゲームで幸先よくブレークする。しかし、プリシコワも動じずコート深くへのショットでミスを引き出す。すぐさまブレークバックを許すと、一進一退の攻防のままタイブレークへ。6-6で大坂のフォアハンドがネットにかかり、リードされ6-7(6)でセットを落とした。

直近の試合では、セットを失うと一気に崩れてしまう場面もあった大坂。プリシコワがトイレットブレークを取っている間にコーチのウィム・フィセッテ氏と会話する。その効果もあってか第2セットも第1ゲームでブレーク。少しでも浮いたボールを強打する姿勢を崩さない。第4ゲームでブレークバックを許してしまうも、終盤で握られた3本のマッチポイントでも下を向かなかった。それでもタイブレークでは0-3から追いつくもあと一歩及ばず。6-7(5)でセットを連取され、2022年3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/WTA1000)以来のツアー4強入りとはならなかった。

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