昨年10月20日、埼玉県小川町内を運転中の義弟の頭部を後部座席から包丁で刺して殺害しようとしたとして同日、殺人未遂の疑いで逮捕された無職男性(70)=同町奈良梨=について、さいたま地検は8日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。
■買い物帰り、車外に逃げた義弟(以下、初報記事)
小川署は10月21日、殺人未遂の疑いで小川町奈良梨、無職の男(70)を逮捕したと発表した。
逮捕容疑は20日午後4時20分ごろ、小川町中爪付近の道路を義弟(65)運転の車の中で、後部座席から義弟の頭部を包丁で刺し、殺害しようとした疑い。
同署によると義弟は車を停車させ外に避難し、110番。駆け付けた同署員が男を逮捕した。義弟は全治不詳のけがを負った。2人は義理の兄弟で、買い物に出かけ帰宅途中だった。
男は「殺すつもりで包丁を持ち出した」と供述しているという。