釜石市鵜住居(うのすまい)町の根浜シーサイド・キャンプ場と高台を結ぶ避難階段で11日、市民らが手作りした竹灯籠の点灯が始まった。東日本大震災と能登半島地震の犠牲者への追悼の思いが込められ、親子連れらが防災の大切さをかみしめた。
同市の観光地域づくり法人かまいしDMCが主催し、点灯式には住民ら約50人が集まった。111段の階段に、発光ダイオード(LED)を使用した高さ90センチほどの竹灯籠約50本がともされると、子どもらが元気よく駆け上がった。
地域の廃食油を精製したバイオディーゼル燃料で発電し、環境にも配慮する。3月31日まで土日祝日の午後5時~同7時に点灯し、震災13年となる同11日も同じ時間帯にともす。