理工系女性に活躍の場を、経団連 「向かない」偏見を払拭へ提言

経団連が入る経団連会館=東京・大手町

 経団連は16日、女性理工系人材が活躍できる職場を実現すべきだとする提言を発表した。他国と比べて理工系を専攻する女性が少ない一方、企業側には採用意欲が高いと指摘。「女性に向かない」といった偏見を産学官で払拭する必要があると訴えた。文部科学省などに提出する。

 経団連が今月実施した企業へのアンケートによると、今後5年で理工系の女性人材の採用を「拡大する方向」と回答した企業は63.9%に上った。

 提言は、企業が理工系女性が活躍する姿を発信し、小中学校のころから体験学習や、理工系人材のキャリア形成を子どもたちに伝えるといった工夫が必要だとした。大学の財政基盤強化も重要だと強調した。

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