午後3時のドルは150円前半へ反発、史上最高値目前の日本株も話題

Shinji Kitamura

[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤から小幅ドル高/円安の150円前半で取引されている。米金利が高止まりする中、東京株式市場で日経平均が史上最高値に迫ったことも、円安材料として話題となった。

ドルは朝方の149円後半からじり高で、正午過ぎに150円前半へ切り返した。前日海外では予想を下回る米小売売上高などを受けて、149円半ばと13日の米消費者物価指数(CPI)発表前の水準へ一時迫ったが「短期筋や実需など幅広い向きが、高金利のドルの押し目買いに動いた」(都銀関係者)という。

歴史的高値に迫った日本株高が、円安圧力を強めたとの声もあった。日本株を保有する海外投資家が、株価の上昇に伴って為替ヘッジのための円売りポジションを積み増す必要がある、との指摘が出回っている。

一方、ドル150円台では日本政府・日銀の円買い介入に対する警戒感が高まるため、上値を買い上がる動きも限られた。

鈴木俊一財務相は衆院財務金融委員会で、為替は「為替市場の動向を極めて緊張感を持ってみている」などと述べた。円相場に直接の反応はなかったが「円が再び歴史的安値に接近する中、当局の発言には引き続き留意が必要だ」(外銀関係者)と警戒する声が聞かれた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 150.17/150.20 1.0758/1.0762 161.58/161.62

午前9時現在 149.95/149.98 1.0771/1.0775 161.55/161.56

NY午後5時 149.89/149.92 1.0771/1.0775 161.49/161.53

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