【高校受験2024】東京都「中学校英語スピーキングテスト」平均スコア65.2

令和5年度 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の実施状況について

東京都は2024年2月15日、2023年度(令和5年度)に実施した「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の実施状況を取りまとめて公表した。2023年度は7万1,205人が受験し、平均スコアは65.2。前年度(2022年度)より4.7ポイントアップした。

ESAT-Jは、中学校の英語学習で身に付けた「話すこと」の能力を客観的に評価し、英語で話す力を高めることを目指して2022年度より導入された都内の公立中学生を対象とした英語スピーキング到達度テスト。中学3年時のテスト結果は、東京都立高校入学者選抜の評価資料として用いられる。

導入2年目となる2023年度は、都立学校188会場・民間会場等39会場にて2023年11月26日に本試験を実施。予備日は都立学校6会場・民間会場等9会場にて12月17日に行われた。

全体の申込者数は7万6,270人で、その内、7万1,205人が受験。平均スコアは65.2で、前年度より4.7ポイント増加した。受験者全体のスコア分布状況は、A(スコア:100~80)が25.3%、B(79~65)29.2%、C(64~50)26.0%、D(49~35)11.9%、E(34~1)6.5%、F(0)1.1%。

前年度のスコア分布のボリュームゾーンはC(64~50)31.4%だったが、2023年度はB(79~65)に移っており、全体的にスコアが底上げされている傾向がみられる。

なお、試験当日の機器の不具合(疑い例を含む)や、イヤーマフ・イヤホンの装着関連、現場対応の誤りなどの要因により、再受験の対象となったのは60人。東京都は、受験者および保護者に説明・謝罪のうえ、希望者に対し再度の受験機会を設定した。

今後、英語スピーキング力の向上に活用してもらうことを目的に、試験当日の受験者本人の音声データの提供を行う。利用の際は申請が必要。申請手続きは3月1日から開始となる予定。

2024年度の実施に向けては、新規事業者との調整や、更新される使用機器の使用方法についての情報提供を動画やリーフレットを用いて周知していくとしている。

畑山望

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