「奇妙な感じだけどとても興奮している」チェルシーのライジングスターは古巣マンC戦で主役を演じられるか

今シーズンのチェルシーのMVPは誰かと問われれば、多くのサポーターはコール・パーマーと答えるだろう。

マンチェスター・シティから昨夏に加わった21歳のアタッカーは、右ウイング、トップ下、CFなど、さまざまなポジションをこなしながら、ここまでチーム最多の12ゴールをマーク。チームは現在10位と低迷しているものの、そのパフォーマンスと高いポテンシャルが評価され、昨年11月にはイングランド代表デビューも飾った同国期待のライジングスターだ。

そんなパーマーとチェルシーは、今週末の2月17日に現在プレミアリーグで暫定2位につけるマンチェスター・Cと対戦する。

昨年11月にホームで対戦したものの(12節、結果は4-4の引き分け)、この一戦は、マンチェスター・Cのアカデミーで育ったパーマーにとって、はじめてエティハドに乗り込む試合となる。

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パーマーはチェルシーの公式サイトで古巣との一戦についてこう答えている。

「正直なところ、とても興奮しているよ。スタンフォード・ブリッジで対戦した時も感じたけど、エティハドに戻ったらもっと奇妙な感覚になると思う。でも、本当に楽しみだよ」

「チェルシーでこんなに早く活躍できたことに驚いている」と続けたパーマーは、「家族と一緒にチェルシーに行く決断をしたとき、マンチェスターを離れるのは本当に辛い決断だった。だから、ここまで僕を支えてくれたすべての人に感謝している」と、新天地でサポートしてくれた人々への感謝を伝えた。

その中でも、とりわけチャンスを与えてくれた指揮官のマウリシオ・ポチェティーノには感謝が尽きないという。

「監督は毎日私たちを助けてくれている。彼は入団初日から素晴らしいサポートをしてくれて、僕に自由と自信を与えてくれた。ミーティングでも、常に僕らへの信頼感を示してくれているんだ」

現在チェルシーは、アストン・ビラ(FAカップ4回戦再試合)、クリスタル・パレス(プレミアリーグ24節)に連勝し、ようやく復調の兆しが見えてきているが、いまだにポチェティーノ解任の噂は尽きない。

果たして、いまやチェルシーの中核となったパーマーは、古巣との一戦で主役を演じ、指揮官とチームを窮地から救い出せるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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