「すべてがホームのように感じる」今年のオールスターのホスト役ハリバートンが“ペイサーズ愛”を語る<DUNKSHOOT>

NBAは2月15日(日本時間16日、日付は以下同)に3試合を終え、明日からオールスターブレイクへ突入。16日~18日にインディアナ州で開催される「NBAオールスター2024」のイベントへ出場しない選手たちにとっては6日間のオフとなる。

そうしたなか、今年の開催地インディアナを本拠地に置くペイサーズは、16日のライジングスターズではベネディクト・マサリン、オスカー・シブエ(2WAY契約)が出場。17日のスキルズチャレンジではマサリンとマイルズ・ターナー、ライジングスターズではジェイレン・ローズ、デトレフ・シュレンプというチームOB、タミカ・キャッチングズ(元WNBAインディアナ・フィーバー)がヘッドコーチを務める。

そして今大会で最も多忙な日程を送りそうなのか、ペイサーズの司令塔タイリース・ハリバートンだ。23歳のポイントガードは、ファン、選手、メディア投票でイースタン・カンファレンスのガード部門の最多得票を獲得して先発として本戦出場を果たすだけでなく、17日のスキルズチャレンジと3ポイントコンテストにも参戦する。

昨季平均20.7点、10.4アシストを残し、NBA史上15人目となる1シーズンで平均20.0点、10.0アシストをクリアしたハリバートンは、昨夏にペイサーズと5年最大2億6000万ドル(約390億円)のMAX額で延長契約を締結。

今季もここまで43試合の出場で平均21.8点、3.9リバウンド、11.7アシスト(リーグ1位)、1.0スティールと好成績を残し、チームもイースト6位の31勝25敗(勝率55.4%)とプレーオフ圏内でオールスターブレイクを迎えた。
15日に現地メディア『Andscape』へ公開された記事のなかで、ハリバートンは在籍3年目のペイサーズについてこう話していた。

「僕は(ペイサーズに)感謝していると同時に、この組織を守っているんだと感じている。そして自分の残りのキャリアをここの一員としていられるように願っている。だから僕にとっては自然にフィットしていて、ホームだと感じているんだ」

すべてがホームのように感じているよ。家族もインディで暮らしているし、友達も車で夜の試合に駆けつけることができる。(故郷のウィスコンシン州から)たったの5時間で着くんだ。だから自然とフィットできたんだ。

オールスターブレイク後、ペイサーズは4年ぶりのプレーオフ進出を目指してシーズン後半戦に挑むが、このチームにスポットライトが当たる要因の多くはハリバートンの存在が大きい。

「スモールマーケットのペイサーズでプレーしているのに、オールスター投票で(イーストの)ガード部門をリードすべきじゃない。そんなことは起こらないものなんだ。(メンバーに選ばれたことは)チームとして成功しているという称賛なんだ。僕らのプレーを観て楽しんでくれているからこそ実現したんだ」(ハリバートン)

初出場となった昨年の大会では13分52秒のプレータイムで18得点、3アシストをあげたハリバートン。今年は大会の“ホスト役”としてさらなる活躍が期待できそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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