土屋太鳳「あれはちょっと気を付けたほうが…」劇中登場のマッチングアプリを否定!?『マッチング』バレンタインデー特別試写会

『ミッドナイトスワン』の内田英治が監督・原作・脚本を務め、マッチングアプリによって増えた“出会い”の裏に仕掛けられた恐怖を完全オリジナルで描く、土屋太鳳主演の新感覚サスペンス・スリラー『マッチング』が、2月23日より公開される。それに先立ち、2月14日に神楽座にてトークイベント付きバレンタインデー特別試写会が行われ、土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキが登壇した。

「バレンタインというこんな素敵な日にお会いできて嬉しいです」と土屋。佐久間は「バレンタインデーなのでスイートな時間をつくりたいなと思います」とバレンタインに合わせて甘めなコメントで会場を沸かせた。上映後ということで観客とゲストとの距離も近く、土屋は「怖い映画を一緒に観ると絆が深まるといいますが、この映画を見て絆は深まりましたか?」と観客に質問。会場からは多くの手が上がった。

バレンタインデーの思い出を聞かれると、土屋は「私の世代は、クラスで友チョコをあげるのが流行ったんです。40個くらい一気に作るけど冷蔵庫に入らないから暖房を消して寒い中で作っていて、一番寒い玄関付近でチョコを冷やして冷蔵庫代わりに使っていました」と力技でのチョコ作りエピソードを披露。佐久間は「学校でチョコを15個くらいもらったんです」とイケてるエピソードを披露しつつ、「今朝、土屋家の皆さまからもいただきました」と、ホヤホヤのエピソードに笑顔を見せた。金子は「小学校に入りたての時、女の子がクラスを回ってチョコを配り歩いてくれて。その時に初めてチョコをもらえるんだ!と意識しました。“義理だからね”という女の子の言葉も含めてとても印象的なエピソードだった」と小学生時代を鮮明に語った。

恋愛の最初の難門である“出会い”について「今のパートナーと出会ったきっかけは?」と、観客に質問すると、本作の輪花と吐夢のようにマッチングアプリで出会った方が大半を占め、登壇者の3人からは「マッチングアプリって身近なんですね」という声があがった。現代の多様化した出会いの変化について、金子は「会う前からお互いの目的が一致しているのはすごいと思う。いろんなところにこのマッチングというシステムが登場しそう」と、土屋は「ある意味この仕事も初めてのスタッフさん、共演者さんと出会うので、マッチングと一緒だと思う。企業とかでもあるみたいですし、すごく前向きで良いと思います。時代は変化しているので、時代に合った出会い方で良いと思う」と語った。佐久間も「学校の後輩がマッチングアプリをやっていて、いろんな人がいると聞いている。いろんな人に出会える良いツールだと思います」とマッチングアプリの可能性を語った。

今回、イベント来場者には事前に「恋愛のお悩み」に関するアンケートを実施。ゲストが来場者のお悩みについて回答していった。一つ目の相談、「家族に今の彼を紹介する時マッチングアプリで出会ったと正直に伝えるべきか迷っています。私の両親はマッチングアプリがどういうものなのかよく分かっていないのもあり正直に伝えて不安に思われたらどうしようと悩んでいます」という質問に対し、佐久間・金子は「言ってもいいと思う!結局大事なのってどこで出会ったかより、どういう人なのかというところじゃないかな」、土屋は「どこで出会おうが、親御さんは相手がどういう人なのかが心配だから、言ってもいいと思う。マッチングアプリで結婚している友人もいるし、勇気をもって言ってほしい!」と質問者を励ました。実際会場にいた質問者のパートナーは「お三方にそういってもらえて、すごく心強いですし、頑張ろうと思います」と笑みを浮かべた。そんな彼に対し、佐久間が「彼女さんのこと好きですか?」、「出会ったのってどれくらい前なんですか?」、「付き合ったのはいつ?」、「何が気になって会ってみようと思ったんですか?」と質問攻め。キュンとするエピソードが飛び交い、会場はバレンタインデーさながら甘い空気に包まれた。

「マッチングアプリで人に会うとき、初対面で必ず猫を被ってしまうのですが、初対面で良い印象を与えつつ素を出すにはどうすればいいでしょうか?」という二つ目の質問に対し、金子が「第一印象は大事なのでマナーとしていいと思う!」と、佐久間が「最初はしっかりしたいと思うけど、そこで減点方式の考えにならず、プラスに考えてもいいと思う!」、土屋が「成長したいと思うことが猫をかぶるということなのでは、自分の良いところを見せたいというよりかは、相手の良いところを見つけて伝えると、良い会話が生まれる循環になるということですよね。」とそれぞれアドバイス。「マナーとして問題ないし、素敵です!」と3人からは絶賛の声があがった。それに対し質問者は「初対面で緊張してしまうけど、マナーがちゃんとできていると言われたので嬉しいです!これからも頑張ります!」と答えた。

ここで、中継を見ている方から、「出会いがありません。どうしたらいいでしょうか?」というお悩みが取り上げられ、金子が「そういう時にマッチングアプリはあるものじゃないの?Will Will(劇中に登場するマッチングアプリ)どうですか?」と仕掛けると、土屋が「あれはちょっと気を付けたほうが…」と掛け合い、会場の笑いを誘った。佐久間は「もっと視野を広げてみた方がいいのでは?」とアドバイス。土屋は「自分が好きなものを探して、例えば本が好きだったら本屋さんにいくとか、「あっ」という出会いがあるかもしれない!」とエールを送った。

最後に、「私はマッチョな体型の人が好きなのですが、付き合った後から太り始めました。65キロになったら同棲する、腹筋が割れたら結婚と宣言しているのですが、痩せる気配がありません。筋肉に触りたいです」という相談に対し、土屋は「一緒に鍛えるのはどうですか?」と、金子は「共有するのはいいですね!」、佐久間は「一人だと始めづらいので、一緒に習慣づけるのはいいですね、走るよりも歩く方が脂肪燃焼しやすいとメンバーの岩本照が言ってました」と会場を沸かせた。

最後に、土屋が「この作品が皆さんの絆をますます深めていったらいいなと思います」と締め、大きな拍手の中イベントは幕を閉じた。

『マッチング』
2024年2月23日(金・祝) 全国公開
監督・脚本:内田英治
原作:内田英治「マッチング」
主題歌:Aimer「800」
出演:土屋太鳳 佐久間大介 金子ノブアキ 真飛聖 後藤剛範 片山萌美 片岡礼子 杉本哲太 斉藤由貴
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 ウェディングプランナーとして仕事が充実している一方、恋愛に奥手な輪花(土屋太鳳)は、同僚の尚美(片山萌美)の後押しでマッチングアプリに登録をすることに。勇気を出して一歩踏み出し、デートに臨んだ輪花だったが、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男・吐夢(佐久間大介)だった。その後も執拗にメッセージを繰り返し送る吐夢に恐怖を感じた輪花は、取引先でマッチングアプリ運営会社のプログラマー影山(金子ノブアキ)に助けを求めることに。しかし時を同じくして“アプリ婚”した夫婦が惨殺される事件が連続して発生。被害者たちが輪花の勤める結婚式場で式を挙げていることが判明するのだった…。

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