福島県内でも多く獲れる「サメ」を、より多くの人に味わってもらおうと、福島県いわき市のスーパーで新商品の販売が始まりました。
新鮮なホシザメのお造りに、にんにくしょうゆ味のサメの唐揚げなどの、サメを使った料理。いわき市漁協によりますと、沿岸でよく獲れる小型のサメ「ホシザメ」の漁獲量は、去年9月以降およそ12トンあります。
しかし、調理方法が確立されていないため、一般的にはあまり出回っていません。そこで、いわき市のスーパー「マルト」が、全国に消費が広がるようにと立ち上げたのが、サメを商品化する「スターシャーク(ホシザメ)プロジェクト」です。
「いわき味噌のさめろう」は、小名浜の「割烹一平」が監修した商品です。
水津邦治アナウンサー「なめろうではなく、さめろう、いただきます。甘くて香ばしくていい香り、おいしい。お酒が欲しいです」
店内に16日から並んだ6種類のサメ商品に、訪れた買い物客も興味深々です。
郡山市から来た買い物客「サメの絵が描いてあってシールが貼ってあったので何かなと思ったんですが、おつまみにしてみようかなと。私も福島県民ですから協力したい、盛り上げたいなと」
マルト商事・草野雄大さん「(ホシザメは)水揚げになる前に網にかかった段階で海に戻していたという話を聞いていて、地元の漁師や水産業者の方がもっと幸せになり、もっと潤うようになっていければとの思いでこのプロジェクトを立ち上げました」
果たして、スターシャーク、ホシザメが「常磐もの」の新名物となるのか。マルトでは、さらに商品を開発して全国にホシザメの流通量を増やし、県内の漁業の復興につなげていきたいと話しています。