若い人ほど夢はない…「頑張っても税金持ってかれる」「平穏に暮らせれば」社会人の6割「仕事に対する夢やビジョンはない」

6割の社会人が「仕事に対する夢やビジョンはない」と回答――そんな調査結果が、株式会社スタジオテイル(東京都新宿区)が実施した「仕事における将来の夢やビジョン」についてのアンケート調査で分かりました。また、「将来の夢やビジョンはない」と答えた人の割合は2023年以降に高くなっていることも分かったそうです。

調査は全国の20~50代の社会人男女300人(20代:147人、30代:79人、40代:53人、50代以上:21人)を対象として、2017年3月~2024年1月の期間にインターネットで実施されました。

調査によると、全体の60%が「仕事における、将来の夢やビジョンはない」と回答。年代別に「将来の夢やビジョンはない」と答えた割合みると、20代が73%で最も高く、以降、30代が61%、40代は49%、50代は42%と、年代が上がるにつれて割合が低くなる傾向がみられました。

【男女別】仕事における、将来の夢やビジョンについて(提供画像)

また、男女別では、男性・女性いずれも「将来の夢やビジョンはない」(男性61%・女性66%)という回答が多くなり、男性より女性のほうが割合が高くなっています。

【時系列】仕事における、将来の夢やビジョンについて(提供画像)

さらに、調査を実施した時期別にみると、「将来の夢やビジョンはない」と答えた人の割合は2022年まではおおむね50%台であったのに対して、2023年は76%と大きく増加していることが分かりました。

「仕事に対する夢やビジョンがある」と答えた人からは、「将来こうしてみたいと考えてる事があると同時に、自信のなさや結婚などを考えると不安になる」(20代男性)、「起業、作品作り、海外進出、やりたいことはいっぱいあります」(30代男性)、「いつまでも夢は持っていたい」(40代男性)、「専業主婦の期間が長かったのですが、50歳になって事務の仕事をはじめました。もっとPCを駆使して活躍する働き方をしたいと思っています」(50代女性)といった声が寄せられました。

一方、「仕事に対する夢やビジョンはない」と答えた人では、「頑張っても税金に全て持ってかれる。将来が見えない。夢も希望も持てない」(20代女性)、「それより、早く結婚したい」(30代女性)、「とにかく平穏に暮らせればそれでいい」(40代男性)、「まずは健康第一」(50代男性)といった意見が目立ちました。

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