ワクチン接種していても油断禁物 インフル流行長期化…早めに接種した人は抗体が下がり、感染リスクが上がる可能性

季節外れの暖かさから一転、16日はこの時期らしい冬の寒さが戻ってきました。
激しい寒暖差で注意が必要なのが体調管理。山陰両県では今インフルエンザが流行していて、医師は今シーズン早めにワクチン接種をした人も注意が必要と指摘します。

小林健和キャスター
「きょうの鳥取県米子市内です。朝から曇り空が続いていて、時折風が吹くと、寒さがこたえます」

16日の山陰地方は、寒気が流れ込み、日中は雲の多い天気となりました。
最高気温は米子7.5度、鳥取7.9度、松江8.8度と、この時期らしい真冬の寒さに。
米子の最高気温は前日に比べ14度以上も急降下しました。

これには町の人も…

街の人は
「上着はきのういらなかったので、きょうは上にダウンとか必要。きのう20度くらいあったので、きょうはとても寒いです」
「寒いですね。風が冷たいです。上着を羽織ったりとかして、寒さ対策をしてます」

そして、明後日からは再び季節外れの暖かさで、最高気温が20度近くまで上がりそうです。

気温が急激に変化するなか、注意が必要なのが体調管理。いま山陰両県ではインフルエンザなどが流行しています。

米子市内の小児科医院では。

おおの小児科内科医院 大野光洋 院長
「今年は10月ぐらいからすでにインフルエンザの流行があったんですけど、インフルエンザAは引き続き今も流行があります。
年明けからはインフルエンザBとコロナウイルス、今はそれらが混在している状況です」

去年秋に異例の流行となったインフルエンザですが、年明けにも再び感染が拡大するなど、今シーズンのインフルエンザは流行期間が長い傾向にあるといいます。

山陰両県の感染症情報センターによりますと、インフルエンザの流行情報は両県ともに全県で流行。鳥取県には14日、全域にインフルエンザ注意報が発令されました。

また、すでにインフルエンザワクチンを接種した人も、今年は注意が必要です。

おおの小児科内科医院 大野光洋 院長
「今シーズンは、割と早くにワクチンを打たれる方が多くて、10月頃には打った方も多いと思うんですけど、ワクチンの抗体は長くても半年。4~6か月ぐらいの効果といわれているので、そろそろ抗体が下がってきて、感染リスクが上がってきますので、引き続き感染対策を続けてもらえたらと思います」

一般的にインフルエンザワクチンの予防効果が期待できるのは、接種した2週後から5か月程度と言われていて、半年後にはほぼ無くなってしまうといいます。

手洗い、うがい、消毒、換気など基本的な感染対策の徹底が重要だということです。

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