“未来の日本を切り開く変革者＝PLAYERS”と経済学者・成田悠輔が語らう番組『夜明け前のPLAYERS』第13夜では、ゲストとして登場したタレントのYOUと成田がスタッフからの人生相談に回答した。働き方や子育て、夫婦間コミュニケーションといった多岐にわたる質問に、30余年間、雑誌の企画で人生相談を受け続けているYOUは、地上波では言いづらいワードの連呼でスパッと答え、「少子化問題に一石を投じたYOUさんに1票」「性的な話もキモくなかった。YOUさんすご」とネットから称賛の声が飛んだ。
ネットや制限の増加で「ちょっと変になっていますよね」
人生相談でも取り上げられたテーマは、成田の身辺にも通じていた。YOUが成田に投じた質問は「女子学生と恋に落ちたりするんですか？」。内緒話でもするように成田は、「大学も芸能界と一緒でたいへんな修羅場になっているんですよ」と打ち明けた。大学生と何かあったら「一瞬で終了」なのだそうだ。そのため、男性教員が女子大生と1対1で話す場合は、人から見える場所に移動したり、ドアを開けて誰かに立っていてもらったりと神経を使うのだとか。
「危ないことは避けられますけど、ロマンスは減りますね」とYOU。成田も「ちょっと前まで『高校教師』（高校教師と生徒の禁断の愛を描いた名作）がドラマで流れていたのにね」と昭和や平成の恋愛事情を振り返った。さらに制限が増えるに伴い芸能界やドラマもつまらなくなったというYOU。「（演出上）必要な裸も必要なタバコも、必要なお酒もありますよね。（今は）ちょっと変になっていますよね」と話していた。
また、SNSの発展で人前に出る仕事にデメリットや危険を感じて、今後タレントになる人が減るのではないかと危惧する成田が、「今の20代の子とか大変じゃないですか？とてつもない禁欲生活を強いられている」とYOUに問うた時だ。
YOUは「もう60（歳）なんで暴れないから助かりました（笑）。ギリギリ逃げ切ったつもりなのですが、過去のこともあるので慎重に暮らしています」としつつも、若いタレントは「たいへんですよ」とコメント。「よくないですよね。失敗しないと成長しないのに、失敗させてもくれなくなった」と苦言を呈する。
「そんな世の中でいいのか」YOUの問いは人類の今世紀最大の課題に触れる
「昭和の頃は決心するまで何日もかかった」と、声を掛け、「話せた」と喜び、デートの約束をして食事をして、結果何もなかった昭和の恋愛模様を寸劇で表すYOU。
「そういうのを繰り返して大きくなるというのに、それが今はちょっと声掛けても、その声の掛け方がちょっとキモかったら携帯で撮られる。それでできなくなるんですよ。で、したらしたで同意じゃなかったと言われて捕まる。そんな世の中でいいのか」。それでは少子化になってしまうと憂えた。
「諦めるしかないんじゃないですか」という成田に「納得できません。何か方法はありませんか」と詰め寄るYOU。しかし成田は「一緒に生活を切り盛りし、恋愛の対象でも性欲の対象でもなくちゃいけない相手と、さらに一緒に子育てしなくちゃいけない。いろいろ無理がありすぎる」と従来の自然な子どもの育て方に疑問を呈する。
一夫多妻や一妻多夫などルールを変えれば良いのではないかと言うYOUだが、「子どもを産む、育てるということは1人1人が自由に決めるべきことなのか、社会や種全体としてコントロールしなければならないことなのかみたいな話が出てくる気がします」という成田は、それが今世紀の人類の一番大きな課題だと指摘した。
本対談は『夜明け前のPLAYERS』公式HPでノーカット版が、公式YouTubeでディレクターズカット版が配信されている。
「夜明け前のPLAYERS」
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