広島市の原爆資料館で新たな取り組み インターネットでのチケット販売開始

広島市の原爆資料館で新たな取り組みです。16日からチケットのインターネット販売を始めたほか、館内の音声ガイドにウクライナ語が加わりました。

インターネットでの販売が始まったのは、3月1日からの入館チケットです。原爆資料館のホームページで、専用のサイトから90日先まで購入することができます。

原爆資料館は2023年度、入館者が過去最多を更新する見通しです。一方、入館待ちの行列ができる状態が続いており、混雑緩和のためインターネットでの販売を導入しました。

■久保田栄作 記者リポート

「では実際に購入してみたいと思います。こちら、平和記念資料館のホームページなのですが、こちらから購入することができます」

日時や枚数などを入力すると、2分ほどで購入することができます。また、3月からは開館時間を午前と午後それぞれ1時間延長。この時間はインターネットで購入した人のみ入館できるようにします。

■ウクライナ語の音声ガイド

さらに、16日から加わったのがウクライナ語での音声ガイドです。

2023年のG7サミットでのゼレンスキー大統領の訪問後、大使館からウクライナ人にも資料館を見てほしいと打診を受けました。

音声ガイドは、ウクライナから福岡に避難している学生たちが翻訳しました。

■原爆資料館 豆谷利宏 副館長

「資料館を訪問する外国人も増えております。ガイドを活用することによって、より深く広島の被爆の実相を知っていただきたい」

そして、資料館の常設展示の一部も16日から入れ替えです。

こちらは、被爆した男性が自宅で手当てを受けた際に使用した枕です。頭をケガした男性の血液の跡が残っています。

原爆資料館は劣化防止などのため定期的に展示を入れ替えており、今回入れ替えた遺品などは2025年2月まで展示されます。

(2024年2月16日放送)

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