委託料、引き上げ指示で5倍に 佐賀・神埼、入札妨害事件

 佐賀県神埼市が委託したふるさと納税PR事業を巡る入札妨害事件で、市長の内川修治容疑者(71)が発覚前にPR事業の委託料引き上げを指示し、内川容疑者と共に逮捕された島由美子容疑者(62)のPR・コンサルティング会社に入る委託料が5倍になっていたことが16日、市関係者への取材で分かった。指示が同社への利益誘導のためだった可能性があり、県警が詳しく経緯を調べている。

 市の担当部署では、PR会社への委託料は固定費1千万円をベースとし、寄付額が前年度を超えた分の3%を「成功報酬」として払う予定だった。内川容疑者は、寄付額全体の3%に変更するよう指示、市は同社に約5千万円を支払った。

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