「チキンスープのような激励に何の効果もない!!」中国卓球・世界女王の敗戦に母国メディア不快感露わ! 代表監督の指導力を痛烈批判

世界女王のまさかの敗戦に卓球王国が衝撃を受けている。

卓球世界選手権団体戦が2月16日に開幕。女子1次リーグでは、世界ランキング1位の中国が格下の同17位インドを相手に3-2で逆転勝利を飾ったが、世界ランク1、2位が敗れるなど大苦戦を強いられた。

波乱は第1試合から起きた。世界ランキング1位の絶対女王、孫穎莎が同155位のアシカ・ムカルジーに1-3で敗れたのだ。異質なプレースタイルに困難な対応を強いられたとはいえ、明らかな格下の相手の敗戦。卓球王国に衝撃が走った。中国のポータルサイト『捜狐』は「本当にイライラする! 世界卓球で孫穎莎が大番狂わせで敗れ、代表監督の馬琳の能力が疑問視される」と題した記事で、世界女王の敗戦に苛立ちを募らせている。

同メディアは「最大の番狂わせが起きた。改めて馬林監督の指導力が疑問視された」と指揮官の手腕を批判。1-1で迎えた第3ゲームで、孫が9-8と点差を詰められた場面でタイムアウトを取ったが、「驚くべきことに馬林の指導後、孫穎莎は消極的になってしまった」として、再開後の逆転を許してしまったというのだ。さらに、「同監督が失敗したのはこれが初めてではない」と過去の他国選手相手の敗戦経験を列挙。「効果的な戦術を提示できないことに加えて、馬林の指示は『頑張れ!自分を信じろ、問題はない!』というものばかりだ。この種のチキンスープのような激励は戦術に何の効果もない」と辛辣に斬り捨てた。

もちろん、冷静さを失ってしまった孫自身のパフォーマンスにも問題があったとする同メディアだが、最後は「馬林の現場での指導力が彼女の欠点を改めて露呈させた。このレベルでパリ五輪を指導すると、思わぬ選手の敗退が起こりそうだ」として、五輪への危機感も募らせている。

構成●THE DIGEST編集部

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