日本人はなぜ「英語」が話せない?“日本の英語教育”に専門家が言及「特にリスニングを強化すべき」「言葉を聞き取れないことには話せません」

山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。2月15日(木)の放送は、ゲストに翻訳家・ネイティブスピーキングコンサルタントの甲斐ナオミ(かい・なおみ)さんを迎えてお送りしました。

(左から)パーソナリティの山崎怜奈、甲斐ナオミさん

◆甲斐ナオミが考える「日本人の大きな弱点」

甲斐さんは生まれも育ちもカナダで、英語・フランス語・日本語が堪能なトリリンガルでありながら、高校・大学でさらにスペイン語、ドイツ語、中国語を学び、計6ヵ国語を習得。現在はテレビ番組などの翻訳を手がけるほか、ネイティブスピーキングコンサルタントとして小学生から企業のエグゼクティブな人にまで、幅広く英語を教えています。

そんな甲斐さんに、れなちが「(頭のなかで言語が)ごちゃごちゃになりませんか?」と疑問を投げかけると、甲斐さんは「それぞれ引き出しがあるので大丈夫です」と平然と答えます。また、活動のなかで感じることとして「日本人は“(間違えるのが)恥ずかしい”と思ってしまうのが大きな弱点」と言及。

その理由として、「学校では、テストなどでも『間違えたらいけない』と教わってきて、そのトラウマが社会人になっても残っている。でも、英語は(実際に)使わないと習得できませんし、あくまでコミュニケーションツールとして捉えることで、初めて話せるようになると思うんですよね」と持論を述べます。

そんな甲斐さんは、独自の英語学習法をまとめた著書「7日間で英語がペラペラになる カタカナ英会話」 (Gakken)を昨年12月に発売。同書について、甲斐さんは「(日本の)学校教育ではおそらく、日本人が思っている発音をカタカナにしていると思うんですけど、この本では、ネイティブに近い発音を私がカタカナにしました。なので、そのカタカナを読むだけでネイティブっぽく発音ができるようになります」と解説します。

例えば、「I don’t know」をそのままカタカナにすると“アイ・ドント・ノウ”ですが、甲斐さんのカタカナ英会話では“アロンノウ”。「Can I help you?」は“ケナイ・ヘォピュ?”。「I need a taxi」は“アニーラ・タークスィ”となります。

◆日本の英語教育の大きな問題点

言語を習得するうえで「日本人は特にリスニングを強化すべき」と甲斐さん。というのも、海外の方は(英語を)話せなくてもリスニングが完璧な人が多く、「言葉を聞き取れないことには話せません」と語ると、れなちも「私も大学まで出て、ある程度(英語の勉強を)やっているので書けるし読めるんだけど、“聞き取れない”ということがすごく多い」と大きくうなずきます。

さらに、甲斐さんは「(日本の学校は)スピーキングの授業が少ないと思います。なので、英語の授業とは別にスピーキングの授業もあったほうがいいと思います」と提案していました。

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2月15日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年2月23日(金・祝) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

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