忘れられない!キョーフのママ友 #4「してやったわ」

子どもたちを介して知り合うママ友とは、楽しいお付き合いを続けていきたいもの。

生活の環境が違えば、考え方や価値観なども自分とは変わっていて当たり前ですが、それでも「え!?」と驚くようなことをするママ友もいますよね。

すでに疎遠になっていても今もつながりがあっても、忘れられない「キョーフのママ友」とはどんな女性なのか、ご紹介します。

「何年も付き合っているママ友がいますが、パート勤めで日中時間のある彼女は、町内会のボランティア活動で熱心に動いていました。

仕事がない日は朝から道端に立って子どもたちの交通指導をしたり、休日は率先して公園のゴミ拾いをしたり、町のためにと尽くす姿にすごいと思っていました。

ただ、ママ友は愚痴っぽいところがあって、『◯◯さんのお宅は外飼いの犬がいつも吠えてうるさいの』『◯◯さんは引きこもりの息子がいるとかで滅多に挨拶もしないのよ』など、よその家庭の事情をあれこれ言ってくるのがストレスで。

私は別の町だから気安く言えるのかもしれませんが、ボランティア活動で得た情報を一方的にあれこれと聞かされるのは、やっぱり気分のいいことではないです。

ドン引きしたのは先日のこと、ママ友が『◯◯さんのところ、いつも不良みたいな子たちが溜まっていて怖いから、警察と児童相談所に通報してやったわ』と意気揚々と報告してきたときです。

ママ友自身が何か迷惑を被った話ではなく、『ああいう子たちは裏で何をしているかわからない』『事件を起こされてからでは遅いから』と、彼女なりの正義感からの行動なのですよね。

不良みたいなと言ってもタバコを吸っているようなことはなく騒ぐわけでもなく、彼女の主観で『危ない子たち』と判断しての行動で。

通報が正しいことなのかどうか私にはわからないけれど、さすがにやり過ぎではと思いました。

その後通報したご家庭がどうなったのかは聞いていませんが、こういう人が同じ町内にいると怖いな、と今も思います」(40歳/小売業)

ボランティア活動に熱心なのは素晴らしいと感じる一方で、正義感が行き過ぎるとこんな一方的な判断で動いてしまうこともあり、熱意の扱い方は難しいなと思います。

また、活動で手にした個人的な情報を安易に人に話すのも、トラブルにつながる危険を避けられません。

いつしか自分こそが「危険人物」とならないよう、言動には十分気をつけたいですね。

(ハピママ*/ 弘田 香)

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