ナポリOBで元スイス代表MFのヴァロン・ベーラミ氏が、現在のナポリ低迷の責任はアウレリオ・デ・ラウレンティス会長にあると見解を示した。
現在38歳のベーラミ氏は、現役時代にセリエAを中心に活躍したMFでラツィオやフィオレンティーナ、ナポリなどでプレーをした。ナポリ時代の2013-14シーズンには、コッパ・イタリア優勝のタイトルを獲得している。スイス代表としては、2006年、10年、14年、18年と計4回のFIFAワールドカップに出場している。
昨シーズン、ナポリは33年振りのリーグ優勝を果たしたが、今シーズンは苦難のシーズンを過ごしている。ナポリはここまで、リーグ戦で10勝5分8敗の成績を残しており、現在9位につけている。昨季スクデット獲得に導いたルチアーノ・スパレッティ氏の後任として、リュディ・ガルシア氏が就任。しかし一部選手との確執が噂されるなど成績不振で解任され、現在はワルテル・マッツァーリ監督が指揮を執っている。
マッツァーリ監督の下でプレー経験のあるベーラミ氏は、現在ナポリが苦境に立たされている理由をデ・ラウレンティス会長のエゴであると、イタリアメディア『Rai Radio』に語った。
「シーズンが始まってから混乱が続いており、毎週異なる戦術システムを使っているように見られる。UEFAチャンピオンズリーグ出場権争いは、複雑な状況となっている」
「スクデット獲得後は、会長が大きなエゴを出し、(昨シーズンの)タイトル獲得に決定的な力を持っていることを何度も見せたがった。もちろん、お金を出した人が称賛に値することは誰もが知っている」
「このような途方に暮れ、混乱した状況にある時、アイデンティティーを見つけるのは非常に苦労する。(リュディ)ガルシア監督の時にも起こったし、現在のマッツァーリ監督もその状況だ」