「ホワイトアウトで下山できなくなった」北海道旭岳 兵庫県から1人で登山に来ていた女性が登山道を外れ身動き取れなくなるも山岳救助隊によって無事救助

冬の旭岳(資料)

北海道上川地方の旭岳で2月16日、登山をしていた女性が吹雪で動けなくなり、警察の山岳救助隊が現地に向かい、無事救助しました。一時身動きが取れなくなったのは兵庫県から登山に来ていた40代から50代ぐらいの女性です。警察によりますと16日午後6時20分、女性の知人で兵庫県に住む50代の男性から「友人の女性が山を登っていて下山途中、ホワイトアウトで下山できなくなった」と警察に通報がありました。女性は16日午前10時から、日帰り登山で1人で旭岳に入っていて、午後5時30分ごろ、知人男性に連絡。旭岳の標高約1600メートルにある姿見の池付近で、誤って登山道の南側に外れた後、吹雪で動けなくなったということです。警察によりますと、女性は食料は持っておらず、温かい飲み物が入った水筒を持ち、登山用の上着を着ていていましたが、履いていたスノーシューの片方を紛失していました。

冬の旭岳(資料)

また携帯電話を所持していましたが電源が落ちてしまい、タブレットのメッセージアプリLINEで男性とやり取りし、居場所などが特定されました。救助要請を受け、警察の山岳救助隊7人が現地に向かい、16日午後11時ごろ、女性は救助隊とともに無事下山しました。健康状態に問題なく、近くの温泉ホテルに自力歩行で向かうことができたということです。

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