「バルセロナが本気で臨めば…」ブライトン監督デ・ゼルビがバルサ次期監督候補とスペイン有力紙が主張

スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』は16日、ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督がバルセロナの次期監督として現実的な候補だと報じた。

現在44歳のデ・ゼルビ監督は2022年9月にブライトンの指揮官に就任すると、昨シーズンのプレミアリーグを18勝8分12敗の6位で終え、クラブ史上初となる欧州大会の出場権獲得へと導いた。今シーズンは負傷者が続出していることから、プレミアリーグでは第24節終了時点で9勝8分け7敗の9位となっている一方、初挑戦のヨーロッパリーグ(EL)ではグループBを首位で突破し、決勝トーナメント1回戦進出を果たしている。

そんなデ・ゼルビ監督だが、手腕が高く評価されていることから多くのクラブから関心が寄せられており、報道によると、ブライトンは早くも今シーズン終了後にデ・ゼルビ監督が退任する可能性に備えている模様で、緊急で計画が策定されていると報じられた。

このようななか、『ムンド・デポルティーボ』は、バルセロナの次期監督として、昨年9月に日本代表に引導を渡されるまでドイツ代表の監督を務めていたハンジ・フリック氏など「ドイツルート」が有力視されているが、イタリア人のデ・ゼルビ監督も有力な候補であると主張。デ・ゼルビ監督の契約解除金は1000万ユーロ(約16億円)と財政的な問題を抱えるバルセロナにとって容易ではないが、バルセロナの内部では攻撃的なスタイルを理由に同監督を推薦する声が多いと説明している。

また、デ・ゼルビ監督はアーセナルを率いるミケル・アルテタ監督や、パリ・サンジェルマン(PSG)を率いるルイス・エンリケ監督とは異なり、欧州ビッグクラブを率いた経験がないことから、バルセロナが本気で臨めば契約解除金の問題を解決し、デ・ゼルビ監督を招へいできる可能性があるとしている。

『ムンド・デポルティーボ』は、マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督がデ・ゼルビ監督を賞賛していることは、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が地元ラジオ局『RAC1』でバルセロナの次期監督の条件として挙げた「想像力豊か」という条件を満たしていると説明。

さらに、デ・ゼルビ監督がバルセロナから期限付きでブライトンに加入しているアンス・ファティを指導していることや、同監督の代理人がロナルド・アラウホの代理人と同じということも、デ・ゼルビ監督がバルセロナの監督候補として考えられる理由だとしている。

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