小惑星ベンヌの石120グラム 米探査機オシリス回収

小惑星探査機オシリス・レックスの容器内に収まった小惑星ベンヌの試料(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は16日までに、小惑星探査機オシリス・レックスが小惑星ベンヌから持ち帰った砂や石の総重量が121.6グラムだったと発表した。当初目標の60グラムを上回り、小惑星から回収した試料の量としては過去最大だとした。容器の開封前は250グラム前後取れたとみていたが、実際は推定値の下限に達していなかった。

 NASAは国内研究機関のほか、日本やカナダなどの科学者に試料を分配し、性質を詳しく調べる。日本の探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうから持ち帰った試料との比較も通じて、太陽系の形成過程に関する手掛かりが得られると期待される。

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