●富山駅にファン並ぶ
北陸新幹線金沢―敦賀開業1カ月前となった16日、全国で開業初日の切符が発売され、「一番列車」となる金沢発敦賀行きの「つるぎ1号」は普通車指定席が約30秒で完売した。富山駅のみどりの窓口には一番列車の切符を求めて鉄道ファンらが列をつくり、「一番切符」の争奪戦を制したファンは「感無量」「乗るのが楽しみ」と喜びの声を上げた。
富山駅では午前10時の販売開始前に11人が並んだ。先頭の富山市五福の会社員男性(41)は午前2時半から窓口前に待機。一番列車の切符が取れると、周りの鉄道ファンと拍手をして喜び合った。
男性は2015年の金沢開業時は富山駅のホームから一番列車を見送ったといい「今回は絶対に乗りたいと思っていたので達成感がある。車内で特別な景色や放送を楽しみたい」と胸を膨らませた。
同じくつるぎ1号の「一番切符」を獲得した富山市の会社員五十嵐彬宏さん(32)は「感無量で今から楽しみ。開業すれば、北陸での行き来が楽になるのでうれしい」と話した。
JR西日本によると、つるぎ1号は午前6時に金沢駅を出発する。最上位シート「グランクラス」は約10秒で完売した。富山駅を出て開業区間を走る一番列車は午前6時21分発敦賀行きのつるぎ3号となる。敦賀-東京の「かがやき」の一番列車は午前6時16分東京発と同11分敦賀発で、いずれも約4分で切符が売り切れた。16日、金沢駅のみどりの窓口には午前10時の販売開始時に31人が並んだ。