名物まんじゅう求め列 富山、竹林堂本舗が営業再開

菓子を求めて列を作る来店客=富山市中央通り

 富山市中央通りの老舗和菓子店「竹林堂本舗」が16日、約2年ぶりに営業を再開した。営業開始の午前10時には名物の甘酒まんじゅうなどを求めて市民ら約120人が列をつくった。

  ●辻口さん考案の和スイーツ発売

 6月1日に食べると一年を無病息災で過ごせると伝わる「朔日饅頭(ついたちまんじゅう)」で知られる甘酒まんじゅうや再オープンに合わせて七尾市出身のパティシエ辻口博啓さんが開発した和スイーツブランド「善次郎」が発売され、人気を集めた。初日は辻口さんも店頭に立ち、新商品をアピールした。先着100人に甘酒まんじゅう1個がプレゼントされた。

 竹林堂代表取締役の山崎ゆかりさんは「ようやく再開でき、お客の笑顔を見られてうれしい。皆さんの協力に恩返しするつもりで頑張っていきたい」と話した。

 店は菓子製造機械の老朽化などにより、2022年4月から休業していた。17、18日も先着100人に甘酒まんじゅうが贈られる。

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