春本番の暖かさの後は“真冬”の寒さに 3日間で3か月分季節が逆戻り 3連休は東京で雪の可能性も 【全国の9日間予報】

2月15日(木)は、北陸、関東、四国で「春一番」が吹きました。
うららかなイメージとは裏腹に、春の一番目の嵐でもあるため、強い風にも注意が必要です。また気温が高く、東京ではこの日の最高気温が21.1℃(4月下旬並み)、仙台でも同じ21.1℃まであがり、2月の観測史上最も高く記録的な暖かさになり、春本番の陽気が続いています。

しかし、春一番の後にやってくるのは、たいてい「冬の寒さ」です。
この後、春本番の暖かさになり、次の3連休は再び冬の寒さが戻る見込みです。

19日(月)の予想天気図では、日本海に前線を伴った低気圧が発生し、発達しながら東へ進みます。この低気圧や前線に向かって、暖かい空気が流れ込み気温が上昇します。

上空1500m付近で-6℃以下というのは、平野部で降水があれば雨ではなく雪になる目安の寒気で「冬の空気」です。一方で、3℃以上は関東にとって4月並みの空気です(茨城県つくば市を基準)。

この先の全国の予報です。

札幌では、19日(月)には予想最高気温が15℃。1877年以降の観測開始以来、
2月の最高気温は11.2℃(2023年2月28日)なので、はるかに高い気温を予想しています。

その後、21日(水)以降は、最高気温でも-1℃と「真冬日」が戻ってきます。

仙台では19日(月)の予想最高気温が19℃。5月上旬のゴールデンウイークの頃の気温ですが、21日(水)~22日(木)は雪が舞う可能性があり、予想最高気温が7℃の日も。

東京は、20日(火)の予想最高気温が20℃と4月中旬並みですが、23日(金・祝)には、9℃と「真冬並み」。3日間で約3か月分季節が逆戻りします。また、24日(土)以降は雪マークも。現段階では、降ったとしても雨に雪が交じる程度とみていますが、冷たい空気の流れ混み次第では今後変わってきますので、最新の情報にはご注意ください。

名古屋も19日(月)前後をピークに気温が上昇。4月上旬の桜が満開の頃の気温です。

金沢の予想最高気温は18日(日)に19℃。19日(月)は20℃と、平年を12℃も上回る見込みです。ただ、22日(木)には、8℃と一気に冬の寒さがもどる見込みです。

大阪の予想最高気温は、19日(月)20日(火)は最低気温が12℃ですが、3連休は、最高気温が11℃~12℃。この1週間で2か月ほど季節が戻ります。

広島は19日(月)20日(火)の予想最高気温18℃。4月上旬の桜が満開の頃の気温ですが、3連休は雪マークも。降水の時間が朝晩だった場合、雪が交じる可能性があります。

福岡の18日(日)19日(月)は、最高気温21℃と2日連続の20℃越え予想です。
また、断続的に雨が降り、梅雨のような天気になりそうです。

暖かくなると、雪が多く残っている地域では雪どけによる洪水、土砂災害、なだれが発生するおそれがあり注意が必要です。

また、激しい寒暖差で体調を崩しやすくなりますし、花粉症の方はこれまで以上に花粉が飛びますので、対策を万全に行ってください。

(気象予報士・桜沢信司)

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