【箱根町予算案】「始発バスでも学校に間に合わない」 マイカー送迎の高校生にも通学補助へ

箱根町役場(資料写真)

 バスで遠方に通学している高校生の定期券代を一部補助している箱根町は16日、今春から新たに自家用車で保護者が送迎している生徒も対象に加え、“ガソリン代”として補助する方針を明らかにした。鉄道駅から遠く離れた山間部では始発でも登校時間に間に合わない場合もあるといい、マイカー通学を余儀なくされる家庭の負担軽減を図る。

 箱根町は2024年度一般会計予算当初案に高校生の通学補助事業として2360万円を計上。バス通学している約130人のほか、マイカー通学の12人分の補助費50万円を加えた。

 同町は観光地でバス代が高く、芦ノ湖周辺から小田原駅まで通った場合は3カ月の定期代は約8万5千円。町内に高校は1校しかなく、ほとんどの生徒が町外へ通学していることから町は1969年から通学費補助を続けている。

 現行制度では町内のバス停から小田原駅のほか、静岡県のJR御殿場駅や三島駅まで通学する場合、保護者は一律で3カ月1万円を負担し、残りの定期券代は町が補助している。

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