ニトリ会長の昼食は社食のそば!「炭水化物は一人前の半分程度にしています」【“Over70”リーダーの「一日3食」】

「基本的には毎日、会社の食堂で昼食を取っています」(似鳥昭雄氏)

各界を引っ張るリーダーたちの「力の源」を徹底取材。さぞ豪勢なものを食べているかと思いきや――。2024年1月下旬~2月上旬の「特別ではない一日」の食事を、“誇張ゼロ”で撮影してもらった!

「基本的には毎日、会社の食堂で昼食を取っています。この日は、ニトリ東京本部の食堂でそばを食べました」

そう語るのは、ニトリホールディングス会長の似鳥昭雄氏(79)だ。

ニトリ赤羽店(東京都北区)の上階にある東京本部の社員食堂は、北海道出身者が多い社員のために、特製の味噌ラーメンなどのメニューも充実している。立場上、夜は会食が多い似鳥氏だが、ここにも故郷へのこだわりがある。

「会食や外食は週2~3回です。グループで所有する迎賓館『志高荘』(品川区)を利用することが多いですね。ここの寿司のネタは、毎日、北海道から飛行機で取り寄せており、新鮮で身が引き締まっていて、とても美味しいです。夜はビール1杯にハイボール1杯、それから白か赤のワインなどを1杯程度飲みます」

3月には、国内外合わせ1000店舗に達するニトリだが、成功までには紆余曲折があった。迷ったときには断食し、“無の境地”に達したというストイックな一面も。

「70歳を迎えてからは、そばやうどん、米などの炭水化物は一人前の半分程度しか取らないようにしています。魚介類や、肉はフィレをよく食べるようになりましたね」

<管理栄養士・水流琴音(つる・ことね)氏からひと言アドバイス>

炭水化物を控え、肉や魚などのたんぱく質を召し上がるよう意識し、そばに冷奴が添えてある点が素晴らしいです。多くの方は、70歳を越えたころから筋力が低下し、転びやすくなったり、瓶の蓋を開けにくくなったりします。筋肉の材料であるたんぱく質は、体重1kgあたり1~1.5g/日を目標に摂取しましょう。卵をトッピングして、月見そばにしてもいいと思います。

似鳥昭雄氏
ニトリホールディングス会長 1944年、樺太生まれ 1967年、似鳥家具店を札幌にオープン。上場以来、増収増益を33期続け、連続記録としては単独世界一となる

取材/文・吉澤恵理

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