SixTONES、ドームツアー『VVS』開幕 パフォーマンスが楽しみになる“バイブス”感じる楽曲の数々

SixTONESの4大ドームツアー『SixTONES LIVE TOUR 2024「VVS」』が、いよいよ2月17日の京セラドーム大阪から幕を開ける。2023年に初の単独ドーム公演を実現させてから1年。4thアルバム『THE VIBES』を携えて、大阪、福岡、愛知、東京の4都市を回る。

同作には、2023年に森本慎太郎がKing & Prince・髙橋海人とW主演を務めたドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)のW主題歌で、同年6月14日に10thシングルとしてリリースされた「こっから」に、松村北斗がなにわ男子・西畑大吾とW主演したドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』(テレビ朝日系)のW主題歌「CREAK」とお馴染みの楽曲をはじめ、聴けばそこがライブ会場になるような、“バイブス”が上がる楽曲が収録されている。今回のツアーではこのアルバム収録曲がパフォーマンスされることが予想される。そこで、ツアー初日に向けて注目の楽曲をピックアップしてみたい。

まずはアルバムのリード曲として堂々たる存在感を放つ「アンセム」。初見にしてSixTONESの世界にすんなりと入り込めるMVの親しみやすさと楽曲のノリの良さがあり、まるで一目惚れをしたかのようにリスナーの胸を掴んで離さない。曲間に挟まれるジェシーの“put your hands up”、そして“scream”の叫びによって、リミッターが取り払われ、どこまでも突き進んでいけるような感覚だ。オーディエンスのバイブスが一気にあがるのは必至だ。

SixTONESのライブといえば、グルーヴ感に満ちたパートも魅力のひとつ。会場を揺らす勢いでオーディエンスのペンライトの振りが一層激しさを増し、なんとも形容しがたい高揚感がある。

2021年開催のライブツアー『on eST』でも序盤から「Telephone 1ST ver.」「S.I.X」「Special Order」の並びで一気に深いゾーンへと引き込んだほか、昨年開催の『慣声の法則 in DOME』でも「S.I.X」から「Bella」「Special Order」と来て、その後の「WHIP THAT」「Outrageous」のパートへと繋げた。どの楽曲も地底から突き上げるような重低音が鳴り響き、楽曲の世界観や彼らの煌びやかな衣装、ライティングも相まって会場がクラブフロアのよう。そして「STAMP IT」「Cat Call」では、事前に音源を耳にして想像した世界観がライブ演出によってさらに妖艶さが増したのも記憶に新しい。そんなラスボス級の楽曲もあるので油断ならない。

今回の『THE VIBES』にも「DON-DON-DON」、「Bang Bang Bangin'」とライブパフォーマンスを意識したであろう楽曲がラインナップ。これらは会場全体を使った照明、コレオグラフ、衣装などの演出とメンバーのパフォーマンスが重なり、ステージでこそ完成、最終形態を迎えるような楽曲だと言えるだろう。

パフォーマンスに釘付けになったり、楽曲の世界に溶け込むように酔いしれたり。「Bang Bang Bangin'」には〈Unstoppable sign 衝動掲げろ〉〈Change it 自分開放せよ〉という歌詞が並ぶ。メンバーの熱いパフォーマンスからは、言葉にしなくとも「何もかも忘れて騒げ!」「この時間くらいは全てを忘れて自分を開放しよう」というようなメッセージを受け取れ、頭も心もSixTONESの音楽で埋めつくされる、ライブでしか得られない至高の時間になることが想像できる。

『THE VIBES』の注目曲は「全て」であることに変わりはないのだが、タイトルと楽曲のギャップで注目を集めた「君がいない」を筆頭に「TOP SECRET」、そして情景がありありと浮かぶクリアな歌声が印象的な「Only Holy」のステージにも期待が高まる。さらに、今回もユニット曲が個性的で、セットリストにどんな風に組み込まれるのか注目だ。

SixTONESは「Hysteria」「Jungle」など、デビュー前から「SixTONESだからこそ」「SixTONESにしかできない」という唯一無二の世界観を創り上げてきた。オープニングの登場の仕方から度肝を抜き、あらゆる角度からファンを驚かせるなど、SixTONESのライブは片時も油断ならないのだ。オーディエンスとしても、臆せず、恥ずかしがらずにSixTONESのライブに身を委ねたい。

大きな会場を舞台に今回もきっと極上の歌声と重厚な音楽が響くに違いない。『SixTONES LIVE TOUR 2024「VVS」』で聴かせるSixTONESの第一声はーー。

(文=柚月裕実)

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