藤沢市長選挙、18日投開票 まちづくり、子育て、多選巡り現新3氏が舌戦

藤沢市役所(資料写真)

 任期満了に伴う藤沢市長選は18日、投開票される。いずれも無所属で届け出順に、新人で元県議の国松誠氏(62)、新人で政治団体代表の相原倫子氏(63)、現職で4選を目指す鈴木恒夫氏(74)の3人が立候補している。

 3期12年の「鈴木市政」の継続か刷新かが問われる選挙。新たなまちづくりの促進や子育て支援の充実、多選の是非などを巡り、舌戦を繰り広げている。

 国松氏は「現市政は藤沢の宝を生かしていない」と指摘し、観光活性化や農業振興、小中学校給食の無償化、市内大学との連携を主張。市長の多選を批判し、行政の刷新を強調する。

 鈴木氏は「みんなが大好きと思える藤沢に」とのスローガンを提示。小学校給食無償化をはじめとした子育て支援の強化や、研究開発や産業集積拠点の形成を通じた財源確保を訴える。

 相原氏は「女性市長の街、藤沢。透明な市政の実現」を掲げ、市長多選を批判。「現市政が削った福祉33項目、緑地率30%、公共を取り戻す」とし、市長直轄の相談窓口開設を訴える。

 期日前投票は17日まで市役所と7カ所の市民センターで受け付けている。

 10日現在の選挙人名簿登録者数は37万170人(男18万1411人、女18万8759人)。

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