【装蹄師・西内荘コラム】サウジ、ドバイ遠征で使うべきスパイクの種類とは

今年最初のJRA・G1レースが幕をきります。でもダート戦なので以前からあったドバイWCに加えてサウジでも高額なレースが開催されるようになって実績馬の中にはフェブラリーSを使わずにすでに遠征している馬もいて混戦が予想されます。

遠征の際には同業者や遠征する厩舎からも蹄鉄の種類やスパイクの高さを聞かれる事があります。数年前までは海外に出る日本の装蹄師は私だけだったからですが、コロナ以降ここ数年は遠征して無くて、若手の装蹄師もどんどん行くようになりうちから独立した弟子の担当馬もサウジ、ドバイからアメリカと遠征するらしく蹄鉄の種類に何ミリスパイクがベストなのか相談されたのですが、年数が開いたのと新しいサウジは行った事が無いですからね。それでも日本馬の履けるMAXスパイクは、耐えうるパワー的に4ミリまでだと思うし、それ以上だと負荷がかかり過ぎるというくらいは経験上アドバイスはできます。

フェブラリーSはキングズソード

フェブラリーSはキングズソード。JBCクラシックからすると物足りない感の前走ですが、装蹄の時にトモに疲れを感じたのは内心ありました。パワーで走る馬なので大井の深いダートは合うと思っていたので力負けみたいに思うかもしれませんが、昨日の装蹄ではトモに違和感は無く連勝してた頃の感触でした。左回りにワンターンは久々ですが、力強いキングズソードが見れると思います。

小倉大賞典のゴールドエクリプスはエリザベス女王杯以来ですが、蹄角度に難しいところもあり少し時間はかかりましたが、角度矯正に追突予防策など完了したのであらためて期待しています。

●2月17日(土)
・東京
2R アンシール
10R グリューヴルム

・京都
京都牝馬Sのスマートリアンは脚質的に展開次第ではあるけど状態はベストだと思います。
1R クワイトポッシブル
4R ミッキークレスト
7R スマートビクター

・小倉
2R ウインラグラス
5R ヘイセイメジャー
6R ルージュピルエット
11R スマートムーラン
ハンディーズピーク

●2月18日(日)
・京都
3R ユウトザキンパツ
5R ハギノインスパイア
7R グルーヴビート
11R イスラアネーロ
ゼットレヨン

・小倉
7R ルクスマーベリック

以上が装蹄から感じた好感触馬です。

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