ベニズワイ漁獲量6割減 1月の富山湾、地震が影響

 富山県水産研究所が16日発表した1月の富山湾の漁獲量で、ベニズワイガニは前年同月比6割減の9.1トンだった。能登半島地震の影響によるカニ籠の流失などで、漁船の操業隻数が半減したため。

 同研究所によると、県内で10隻あるカニ籠漁船のうち、地震や天候不順の影響を受けて新湊と滑川で計5隻が操業できなかった。2月に入り、復旧が進んでいるという。

 1月の総漁獲量は751トンで、前年同月の697トンをやや上回ったが、過去10年平均の1367トンは大きく下回った。業種別では、ブリが平年の約3倍となる140トンだった。

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